夫・反町隆史『GTO』のリベンジなるか

 1999年の第1シリーズでは平均視聴率20.3%、2013年の第5シリーズでも平均視聴率14.6%を記録していたが(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)、10%台に乗せればヒット作といえるドラマ界の現状で、どんな数字を記録するのか。

 松嶋の夫の反町が『GTO』で苦戦した直後だけに、リベンジとなるかに注目したい。

 思えば『救命』が始まった1999年当初は、ジョージ・クルーニーらが出演し大ヒットしたアメリカの医療ドラマ『ER緊急救命室』(日本では1996年に放送スタート)のパクリだと言われ、緊迫感や迫力では『ER』に及ばないという声も聞かれたものだ。番組取材時は『ER』の話題はご法度だったのも懐かしい。

 だが今になってみると、アメリカの『ER』が15年で終了したのに対し、『救命』は27年続いているのだから、既に独自の道を歩んでいるといえる。第6シリーズでは働き方改革が進む中で、江口・松嶋らベテラン勢と、若手との衝突もありそうだ。長く続けたからこそ、『ER』では描かれなかった医師の老いや引退といった問題にも踏み込めるかもしれない。

『ER』は撮影用に病院の巨大なセットを構築。患者を乗せたストレッチャーとともにカメラが移動し、その前後を他の医師やスタッフがすり抜けるなど、救命現場のリアルな臨場感が大評判だった。医師やスタッフたちの私生活も描かれ、家族や恋人との関係が大変な中でも、過酷な現場で懸命に働く医師や看護師たちのプロ意識が魅力的で、筆者も好きな回は繰り返し見た一人だ。

 一方で『救命』も好きだったのは、日本ナイズされてはいるものの、『ER』と同じ精神(プロ意識)が『救命』にも流れているのを感じたからだ。

 そのスピリッツが受け継がれていれば、視聴率も大崩れすることはないだろうと予測するが、まずは第1話に注目したい。

古沢保。フリーライター、コラムニスト。'71年東京生まれ。「3年B組金八先生卒業アルバム」「オフィシャルガイドブック相棒」「ヤンキー母校に帰るノベライズ」「IQサプリシリーズ」など、テレビ関連書籍を多数手がけ、雑誌などにテレビコラムを執筆。テレビ番組制作にも携わる。好きな番組は地味にヒットする堅実派。街歩き関連の執筆も多く、著書に「風景印ミュージアム」など。歴史散歩の会も主宰している。