「不要な医療(無価値医療)」の例
●過剰なアレルギー検査
ほとんどのじんましんや、食直後のアレルギー症状に血液検査は不必要。原因特定につながらないケースが多い。
●風邪に抗生物質を処方
風邪の9割以上はウイルス性が原因のため抗生物質は無効。安易な服用は副作用や薬剤耐性菌を生み出すリスクを高める。
●腫瘍マーカー検査
検診や人間ドックで行われる腫瘍マーカーは精度に課題があり、かえって不要な精密検査や強い不安を招く原因に。
●片頭痛でのCT・MRI検査
医療機関を受診する頭痛で最多の片頭痛は、画像検査で異常が写らない。麻痺や強い嘔吐などの危険な症状がない限り、撮影は原則不要。
●単なる腰痛へのエックス線・MRI検査
発熱や麻痺、下肢の強い痛みを伴わない一般的な腰痛の場合、画像検査は不要。6週間は何もせず経過観察を。
受ける・受けないを決める前に「医師に尋ねたい5項目」
医療者と患者が対話を通じ、真に必要で、かつ副作用の少ない“賢明な選択”を目指す国際的なキャンペーン活動「choosing wisely」。検査や治療を受ける前、医師に尋ねたい具体的な5つの質問内容が示されており、アメリカ、スイス、オーストラリアなど世界各国で共有されている。
(1)その検査や治療は本当に必要なのでしょうか?
(2)その検査や治療にはどのようなリスクがありますか?
(3)もっとシンプルで安全なものはないのですか?
(4)もしもそれを行わなかったとすれば、どんなことが起こりますか?
(5)それはどれくらいの費用がかかりますか?
谷口恭先生
T.I.C谷口医院(大阪市北区)院長。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。タイのエイズホスピスでの医療ボランティアなどを経て、'07年クリニック開設。健康問題を抱える全国の人々から、これまで延べ30万件のメール相談を受ける。
T.I.C谷口医院(大阪市北区)院長。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。タイのエイズホスピスでの医療ボランティアなどを経て、'07年クリニック開設。健康問題を抱える全国の人々から、これまで延べ30万件のメール相談を受ける。
取材・文/池田純子













