阪井一生が法廷で語ったこと

 今回の訴訟では『声にならない想い』をめぐる100万円の損害賠償、謝罪文の掲載、『対岸の家事』のサントラCDの在庫破棄と流通停止などが求められている。書面やオンラインでのやり取りが何度か行われた後、10月13日に、東京地裁中目黒庁舎で本人尋問が行われた。

 黒いスーツ姿で弁護士とともに出廷した阪井は時折、笑顔を見せる場面もあった。尋問では、作曲家についてどのように考えているか問われると、

「作曲家は音楽監督ともいえます」(阪井、以下同)

 また、阪井によれば、

「納品時には各楽器の音を分けたパラデータを用意します。ドラマではピアノだけが使用されることもありましたが、ピアノだけでは楽曲は成立しません」

 と、ピアノのデータを作ること自体は作曲には当たらないとの認識も示した。

 クレジットの扱いについては、'25年1月18日の時点で名前を掲載できないことを大浦氏に伝えていたと強調。

「過去の『FNS27時間テレビ』の仕事から、クレジットの掲載を求められませんでした。なので大浦氏は今回も名前の表記にこだわっていないと考えました」

 著作権などの権利関係については、所属事務所に任せていたと説明した。

「所属事務所と音楽制作会社との間で契約が結ばれていて、正直詳細な契約内容は把握できていませんが、これまでトラブルはありませんでした」

 今回の問題については、

「とても悲しいです。調停の際、解決金600万円の支払い命令と、このことを公表するという旨を伝えられたとき、メンバー、スタッフに迷惑をかけてしまうと思いました。『対岸の家事』に関しては、白紙に戻す提案をした段階で引き揚げておけばよかった……」

 そう語るのだった。