厳しい見方も少なくない。
「簗さんは大きな道路の交差点や駅頭などによく立っていました。特に演説はせず、有権者に手を振ったり、頭を下げるだけです。選挙期間に入ると『やな』と書いたノボリを持ちます。
裏金問題が表沙汰になってからは“また手を振ってるよ”と冷笑されるようになりました。多くの人が無視する中、“おー、裏金議員!”と声をかける人もいますしね。有権者にきちんと謝らず、言い訳がましかったせいでしょう。
それと、すごくケチです。地元の県議会議員や市町議らと酒席を囲むと、飲んでも食べてもお金を出さない。相撲取りじゃないのに“ごっつぁん体質”なんです」(那須塩原市の60代自営業男性)
簗氏は東京都八王子市の出身。東京大学大学院経済学研究科を修了後、議員秘書などを経て2012年に初当選した。当選6回で旧安倍派に所属し、派閥の裏金問題では政治資金収支報告書への不記載が5年で計1746万円あり、2024年に党役職停止6か月の処分を受けた。
選挙権を持たない中高生とも握手
簗氏が地元事務所を置く大田原市の市長は、無所属新人の対立候補を応援し、道路予算が減らされている。
「最初はマメで熱心で人の話をしっかり聞いていました。夏の暑い日でもイメージカラーの赤いネクタイを締めてスーツ姿で地元を回り、腰を90度曲げて握手を求めるんです。あの人の手って柔らかいんですよ。
事務所に来てくれた人の自宅をひとりで個別に回っていました。“全部回っているんですか”と尋ねたら、“地元出身ではないので”と答えていました」(大田原市の40代自営業男性)
同市の体育関係者によると、「投票できない中高生の球技大会にまで顔を出し、選手一人ひとりと握手して一緒に集合写真におさまっていた」という。地元にしがらみがないぶん、クリーンな政治を期待する人は少なくなかったらしい。



















