ところが、小選挙区で勝ち始めると、世話になった陣営幹部や有力支援者を切り捨てるようになった。耳の痛いことを言われると敵視し、目を合わせなくなるという。「簗のことを頼むよ」と、周囲に頭を下げてくれていた人でも容赦なかった。
「毎年元旦には赤いダウンジャケットを着て、那須塩原市内の神社の手水の近くで初詣に来る人に挨拶するのが恒例です。以前は周囲に人が集まってきたんですが、裏金問題の発覚後はひとりでプラプラしている姿が目立つようになりました。
秘書に厳しく、1から100まで全部報告しないといけない。気を利かせて動くと“なんで私に言わないんだ。勝手なことをするな”と怒られるそうです。だから秘書がすぐ辞めてしまうんです」(前出の40代自営業男性)
支援者は「秘書の携帯番号を登録しても、しょっちゅうかわるから意味ない」とボヤいているという。
もう簗さんに投票する人はいない
簗氏から名指しで「予算カット」と言われた那珂川町の有権者は怒っていた。
「この町でも簗さんに投票した人はいるのに、予算を減らしたなどと言ってはダメだよね。実際に減っているわけだしね」(那珂川町の60代自営業男性)
以前は数十軒の集落の子ども会の夏祭りや小学校の運動会にも顔を出した。
「顔も見たくない。選挙向けに各所に掲げている看板を早く撤去してほしいです。選挙区では負けて比例選出なのによく言うよ、という印象。裏金問題だけでアウトだし、大臣になったのがおかしいんですよ。
辞めるときも小さな声で同じことを何度も言って、情けなかった。この町では、もう簗さんに投票する人はいないと思います。詫びてほしいとは思いません。税金はあなたのお金じゃありませんよ、とだけ言いたいです」(那珂川町の50代会社員女性)
簗氏はホームページで、座右の銘を《初心忘るべからず》と書いている。噛みしめてほしい。


















