忘れられない宝塚の同期生たち

 宝塚の同期生たちのことも決して忘れられません。一人、また一人と同期が旅立っていくのは本当に寂しい思いがします。「次は私の番かしら」なんて言い合ってますが、人の寿命はわからないものだとしみじみ感じています。

「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」といいますように、私がどなたかに施した恩は、水に流しましたので覚えておりませんが、人様からいただいたご恩は、決して忘れません。

 そんな私は、もうすぐ91歳になります。それでも「引退」という言葉は使いたくありません。言ってしまうと、これまでの自分を封印してしまう気がして……。寂しいですしネ。

 表舞台への「区切り」はあっても誇りを持って一生女優であり続けたいーー。そう思っております。

 みなさんもずっと、元気で「現役」でね。そして、本を読んで人と心がつながって何かいいことが起きるかも……。期待しましょう!! では、またネ!

はま・ゆうこ/1935年、東京都生まれ。宝塚音楽学校卒業。'62年に文化庁芸術祭奨励賞、'73年にゴールデン・アロー賞、'89年に菊田一夫演劇大賞、'95年に橋田賞などを受賞。2000年に紫綬褒章、'14年に旭日小綬章を受章

宝塚時代と人からの恩は忘れない浜さんのエッセイは隔号に掲載中。次回は11/10(火)発売号です!