調子の悪いときの肌が本来の肌と思って

 岩手で開業した菅原先生は、東日本大震災のときに、化粧品の成分の問題を確信しました。

「震災のときは、水が出ず、顔も洗えないという方が多かったのですが、患者さんの中には"そのときのほうが肌の調子がよかった"という人が何人かいました。なかには"シミが薄くなった"という人も。こういう人たちは、ふだんの化粧品が合っていなかったり、洗顔でゴシゴシと顔を洗って、シミを刺激していたのだと思います」

 これまで肌に問題がなくても、妊娠・出産、更年期などホルモンの関係や加齢によって、肌が弱くなることも少なくありません。

「季節の変わり目や生理の前、体調が悪いときのトラブル肌が本来の肌だと思ってください。それ以外のときの肌は問題がないのではなく、耐えているのです。年齢とともに肌は変わりますし、あるときスイッチが入ってアレルギーを起こすこともあります。肌荒れが起こっても、これから紹介するようにスキンケアの方法を見直したり、化粧品の成分をチェックして選ぶようにすると、きれいな肌に戻れるので安心してください」

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