目次
Page 1
ー 拭くだけで整う“拭く活”の力
Page 2
ー 拭きやすい環境をつくることが大切
Page 3
ー 洗面所の場合

「拭く」は「福」。そんな語呂合わせから生まれた“拭く活”を提唱し、SNSで共感を呼んでいるのが整理収納アドバイザーのヤスキチさんだ。日々の掃除をもっと気軽に、もっと前向きなものへ─その発想が、多くの人の心をつかんでいる。

拭くだけで整う“拭く活”の力

「ふきんを手に取り、ただ拭く。それだけで暮らし方が変わりました」

 そう語るヤスキチさんのメソッドはシンプルだ。特別な洗剤も道具もいらない。必要なのは水とふきんだけ。「毎日5分でいいんです。短い時間でも、空間はきちんとリセットできます」という言葉どおり、ポイントは「汚れをためないこと」にある。

 例えば今日はテーブル、明日は洗面台、と場所を区切り、汚れが目立たないうちに整えていく。その積み重ねが、結果として大がかりな掃除の負担をぐっと減らしてくれる。

※写真はイメージです
※写真はイメージです

 この習慣を無理なく続けるコツは、「ついで」に取り入れることだ。朝、顔を洗った流れで洗面台をひと拭きし、キッチンに立てばカウンターをさっとなぞる。移動の途中で目に入った場所に手を伸ばす─そんな小さな「ついで」の動作を重ねるうちに、拭くことは特別な家事ではなく、日常の延長にある動きへと変わっていく。

「全部を一度にやろうとすると続きません。目についたところを、その都度整える。継続こそが大切なんです」(ヤスキチさん、以下同)

 仕上がりを左右する、水拭きの基本も押さえておきたい。ふきんは固く絞りすぎず、手のひらで押したときに軽く湿り気を感じるくらいが理想だ。水分が多すぎれば汚れは広がり、少なすぎればうまく拭き取れない。

 拭き方もゴシゴシこするのではなく、ふきんの面を使ってやさしくなでるように動かすのがコツ。一方向に滑らせながら汚れを集め、「上から下へ」「奥から手前へ」と流れを意識すれば、短時間でも無駄なく掃除できる。