■須藤元気さん「暑い時期はスパークリング」

「実家が都内で日本料理屋をしていることもあり、日本酒は身近な存在でしたが、日本酒を飲まない人は、悪酔いするとネガティブなイメージをもっているみたいですよね。昔は添加物を加えた安いお酒が多かったせいですが、純米吟醸など添加物を加えていないものは、悪酔いはしないんです。

 僕の定番はすっきりとしながら甘みのある長野の『真澄』や、バランスよくさっぱりと飲める青森の『田酒』。暑い時期にオススメなのが『獺祭(だっさい)』 のスパークリング。邪道かな? と思っていたんですが、飲んだら意外とおいしかったです(笑い)」

Q. 利き酒師になったきっかけは?

A.『WORD ORDER』の活動で海外に行く機会が多くなり、日本文化を語れないことに気づいたんです。何か日本文化を学ぼう! と考えたとき、お酒は世界共通の文化だし、実家が日本料理屋で日本酒が身近だったこともあり、利き酒師になろうと思いました。

Q. 家で飲むときの定番銘柄は?

A. 僕は意外と健康志向なので、家で飲むときは無農薬のものを選びます。お気に入りは完全無農薬の『鳳凰美田』。あとは新政『No.6』。味もいいんですが、ラベルがとてもカッコいいんですね。味とラベルは比例しないんですが、味のセンスにはつながると思います。

Q. 日本酒に合うおつまみを教えてください。

A. ベタですけど、貝類のお刺身やイカスミの塩辛とか。あとよく食べるのがジャイアントコーン。洋酒のおつまみのイメージですが、意外と合うんです(笑い)。

Q. 日本酒を飲むときのグラス選びのコツは?

A. 夏は冷たい日本酒をワイングラスで飲むときはあります。直接器に触らないので、ずっと冷えたまま飲めますね。あとは蛇の目。利き酒はこれで味だけじゃなく色も楽しめるようになっています。日本酒パーティーで蛇の目を出されると、粋だな! って思います。

Q. オススメのお店は?

A. 銀座の『酒の穴』はリーズナブルで日本酒のレパートリーが多いです。ここは利き酒ができるお店。テーブルは燗酒を自分で作れるようになっているのもおもしろいですね。中央通り沿いにあるので入りやすく、日本酒を知りたい! と思う人にはオススメのお店です。

東京都中央区銀座3-5-8 銀座らん月B1F TEL03-3567-1133 
東京都中央区銀座3-5-8 銀座らん月B1F TEL03-3567-1133

〈プロフィール〉

1978年3月8日生まれ。格闘家として活躍後、俳優、執筆活動、書道など幅広いフィールドで活躍。8月23日には『WORLD ORDER文化祭』と題したトークとパフォーマンスライブを開催。詳細はhttp://worldorder.jp/news/post-4380.html

撮影/佐々木みどり、廣瀬靖士(川上さん分)、吉岡竜紀