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 月6000円以上、家族3人で1人1台持ちなら月1万8000円……。携帯代は、家計の大きな負担となっている。4月からスタートする大手3キャリアの低料金プランって本当におトクなの? 話題の格安スマホって、とにかく安いけど便利なの? みなさんの家計を救うべく、それぞれの料金&使いやすさを徹底検証。

「子どもが高校生と大学生で、ただでさえ学費が大変なのに。家族4人分の携帯代が明らかに家計を圧迫しています!」(40代・パート勤務)

 家族1人につき1台が当たり前となった今、携帯代は家計への負担が大きくなっている。そんな中、昨年、安倍首相が大手3キャリアに対して料金の引き下げを指示した。そして今年4月、ドコモ、ソフトバンク、auの低料金プランがいよいよスタートする。家計をやりくりする主婦にとっては、大喜びのニュース。

「低料金プランは、3社ともにデータ通信量が毎月1G(以下、ギガ)までで通話定額プランとセットで4500円~4900円というもの(ドコモは5ギガを家族3人で分け合う)。料金だけを見ると確かにおトクですが、家族の使用状況を確認してからプラン変更を行いましょう」

 説明してくれたのは、スマートフォン・ケータイジャーナリストの石川温さん。主婦としては、いち早く低料金プランに切り替えたいのに……。

「そもそも携帯代を安くしたいなら、まずは使っていないオプション料金を支払っていないかを確認しましょう。スマホ契約時にショップ店員にすすめられるまま加入し、解約し忘れているものがあるかもしれません」

 たとえ月々300円といえども、1年で3600円と大きな金額になる。支払い明細をチェックするだけで、翌月の携帯代を少しでも減らせるのだ。

「次に、家族それぞれのデータ通信量を確認。ここでプランの見直しを考えましょう」

 そもそも、データ通信量って何? ここが理解できないと節約までたどり着けない。データ通信量とはメール、検索や動画視聴などでインターネットを利用したときにかかる情報量のこと。支払い明細には“LTE通信量”などと書いてある。

 それぞれ通信事業者や通信規格によって呼び方が違うが、注意したいのは“金額”ではなく“量”。データ通信量の単位はギガ※。明細に“数字+ギガ”と表記されているのがデータ通信量となる。

 各社の低料金プランは、従来のプランに比べて1000円~2000円の割引となるが、データ通信量は毎月1ギガ。つまり、家族それぞれの通信量が1ギガ以下ならプラン替えが最適といえる。ちなみに1ギガってどれくらい?

「画質にもよりますが、1ギガはユーチューブなどの動画を1~3時間くらい視聴できる量です」

 多く感じるかもしれないが、1日なら約2~6分の視聴しかできない。

「低料金プランは、まだスマホを使い慣れていないライトユーザー向けといえます」

 低料金プランにあてはまらないなら、“学割プラン”に注目したい。

「子どもがスマホデビューして、キャリアの乗り換えを考えている方に、おすすめです。キャンペーン中に申し込むと、毎月5~6ギガがプレゼントされますよ」

※支払い明細の単位がMB(メガバイト)の場合、1G(ギガ)=1024MBとなる