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 4月15日にこの世を去った愛川欽也さん。それは突然の訃報だった。

「4月15日に死去の噂が流れて、報道陣が自宅に駆けつけたんです。でも、発表は何もなし。17日の午前中に棺が運びだされ、妻のうつみ宮土理さんが遺影を持って姿を見せました。その後《愛川欽也を応援して下さった皆様》というタイトルの文書がマスコミ各社に送られました」(ワイドショースタッフ)

 司会を担当していた『出没! アド街ック天国』(テレビ東京系)を1000回目の放送で降板したことから、体調が心配されていた。

「2月4日に『アド街』1000回目の収録があり、その朝は収録が無理ではと思われるほど愛川さんの体調が悪かったそうです。なんとか元気に終えましたが、その後に行われた記念パーティーは欠席。代わりにうつみさんが出て、“風邪だから大丈夫”と言って、みんなを安心させたそうです」(スポーツ紙記者)

 しかし、1001回目の収録も欠席。愛川さんは20年間で1度も収録を休んだことがなく、異例の事態だった。

「その回は峰竜太さんが司会を務めました。番組側は復帰を願っていましたが、2月下旬に本人から降板の意向が伝えられました」(前出・記者)

 番組降板後には、自宅に医療スタッフが出入りしたり、介護ベッドが運び込まれたりするのが目撃された。長期療養に入ったと報じられるが、それでもうつみは“風邪で休んでいるだけ”と話していた。実情は、肺がんだった。

「昨年冬から愛川さんが体調の不安を訴えていて、検査して肺がんとわかったそうです。本人の希望で入院はせず、在宅治療を続けるも容体が急変。15日の早朝に亡くなりました。故人の遺志により、近親者だけで密葬を執り行ったそうです。病床にあることを最後まで伝えなかったのは、本人が仕事に復帰しようという強い意欲を持っていたから。息を引き取る直前まで“仕事に行こう”とつぶやいていたそうです」(前出・記者)

 体調の悪化は長年の仕事仲間にも悟られないようにしていた。『アド街』共演者の峰竜太は死去の報道を受けて、コメントを発表。

《まったく想像していなかったので、まだ受け入れられない状況です》

 薬丸裕英も報じられるまで肺がんと知らなかったと明かした。

「愛川さんはいくら身体がつらくても、何ごともないように元気にふるまっていました。みんなに心配をかけたくなかったのでしょう。うつみさんもそれを理解して、病床にあることを隠し通していたのです」(芸能プロ関係者)