tanakayuji104

 2年半の交際期間を経て昨年10月に山口もえとゴールインした、爆笑問題・田中裕二。飼っている猫の面倒を見るため、いまでも週2~3回は旧宅に通っているという。

 田中は、猫が慣れ親しんだ環境を変えないことを優先したのだ。東京猫医療センターの服部幸獣医師によると、やはり、猫にとって引っ越しは望ましいことではないらしい。

「高齢になるほど、引っ越しに伴うストレスは大きくなります。子猫のほうが環境に慣れやすいでしょう。人間に限らず、猫も環境が変わることでストレスを感じるのです」

 Tokyo Cat Specialistsの山本宗伸獣医師は、引っ越しによるほかの変化を指摘。

「猫のストレスのトップ3が、新しい家族が増えること、猫同士のケンカ、そして引っ越しです。田中さんの場合、引っ越しと同時に家族が増えることにもなります。一般的に子どもは声が大きいので、猫ちゃんが驚いてしまうこともあるようです」

 一戸建てからマンションに移ることを気にする猫もいる。

「タワーマンションなどの高層階に住むと、気圧の変化がストレスを及ぼすことも多少あるようです。また、一戸建てからマンションに移ると狭くなることが多いので、そちらのほうがストレスかもしれませんね」(前出・服部獣医師)

 2階建てだった旧宅からフラットなマンションになれば、猫にとっては重大な変化だと感じるはずだ。

「猫は高い場所から地面を見下ろす習性があります。これは、外敵に襲われないための安全確保。ゆえに、高さのない部屋だとストレスを感じます。キャットウォークを設置するなどの対策をするとよいでしょう」(前出・山本獣医師)

 犬との同居も、ストレスになる可能性が高い。

「ミニチュアダックスは、基本的には友好的な性格ではありません。それもあって同居が難しいかもしれませんね」(前出・山本獣医師)

 確かに猫を新居に連れていくことにはリスクがあるようだが、田中のとった行動は正しかったのだろうか。

「私だったら、猫と一緒に住むことを選びます。離れていると、猫に何かあっても、すぐには気づけませんから」(前出・服部獣医師)

「飼い主が大好きな猫は、離れて暮らすのは寂しいでしょう。ただ、高齢の猫ちゃんにストレスを与えず看取ってあげようというのもわかります」(前出・山本獣医師)