そのときもお礼はなかった。最初で最後、尾形が感謝を形で返したのは、同じく'10年の原宿デート。しかし、待ち合わせに3時間も遅れてきた。

「“今どういう状況?”と聞いても返事はナシ。やっと来たと思ったら“連絡しすぎ。こっちも忙しいから”と超不機嫌でした。でも延期になっていたおがちんの誕生日プレゼントにディーゼルのジーパンを買ったら機嫌が直ったんです。

 お礼に初めてごちそうしてくれたんですよ。500円くらいの天丼で“これから、劇場の出番があるから、俺は行くわ”って言われて、ひとりで食べましたが……」(Bさん)

 それでも「当時はすごくうれしかった」と振り返るBさん。恋心があったからこそ、お金を貸し続けることも気にならなかったという。

「おがちんから“売れたら返すから!”と言われていたので、私も“売れるまでは支えるね”って話していたんです」(Bさん)

 ただ、ときには返済をうながすことも。その途端、連絡がしばらく途絶えるというパターンが繰り返される。

「“都合のいいときだけ連絡してきて、私の連絡は無視?”と連絡したら、“地方から終電で帰ってきて、明日は朝から撮影だから。せかさないで”って。お金を借りている人のセリフかよ! ってメールを見ながら笑いましたね」(Bさん)

 最後に会ったという'14年12月の対応は……。

「当時催促していた5万円を叩きつけるように返されました。“小さい金額でガタガタいうし、××だし、×××(編集部規制)だし最低だな!”と言われながら。さすがに怒る気になれませんでした」(Bさん)

 それ以降はショートメールでのやりとりが続いたものの、尾形が突然、電話番号を変更。LINEもブロックされた。

「“あ、逃げられた”って思いました。お金のことでうるさく言わない私は、彼にとってATMだったんだ、って。今思えば、私もバカでした」(Bさん)