韓国ドラマを原作とした、借金を抱えた主人公が復讐していく『銭の戦争』(フジ系)。初回視聴率は14.1%と好発進した。しかし、
「草なぎ剛のキャラに葛藤を感じられず、どうも感情移入できなくて、話もイマイチ入り込めないし、金融業界のリアリティーもない。つうか日本でやるなら『ナニワ金融道』でいいじゃん、第1話の冒頭で中居正広と小林薫が出ていたし」
とブッタ斬りするのが、コラムニストの今井舞さん。ただ、ビックリする収穫があったそう。
「キャストに“玉森裕太(特別出演)”って書いてあったんですよ。これはドラマ史に残る謎として、永遠に語り継がれることでしょう。個人的には“特別に出してあげている、おミソ扱いの人”というお断りなんだな、ととらえていますが(笑い)」
小栗旬と生田斗真がW主演を務める『ウロボロス』(TBS系)にも手厳しい。
「『ウロボロス』は、刑事役の生田とヤクザ役の小栗のカッコいい見せ場のために人が殺されていく、しかもその事件が、生田のニオイを嗅ぐという特技で解決する、というイージーさが心にメリメリきます……。それにしてもヤクザの描き方も古いし、孤児っていう設定とか、愛する先生を殺した犯人の特徴で覚えているのが金時計だけとか、“ウィーン”つってウィリーするバイクにまたがり悪役をやっつけるとか、もうもうエピソードのすべてが昭和の仮面ライダーみたいな世界観。そのうち生田と小栗が“俺たち、ウロボロス!”って決めゼリフで変身するんじゃないか、とドキドキしますわ(笑い)」