「はあ?」という間延びした反応

 学はさらに餌を撒く。茉奈の"親友"、香奈(仮名)が見ることを想定し、自分のLINEに受け取った画像をアップした。

《ちょっとちょっと、茉奈ぱぱのタイムライン》《ばれてるよ》〈笑〉《かわいいね》《完璧かほごですね》

 実は、彼らは文集の調査で学校に呼び出されていた。

《呼ばれている人、マジなお願い。先生の話は真面目に聞いとけよ。あと、くつ事件のことは黙っとけよ》

 これで全部がつながった。

 担任から電話があった。

「文集委員を呼んで聞いたのですが、男子、女子とも関わっていないということです。ただ漏れてしまったということです」

 学校任せでは、いじめは解決しない。これでは、子どもが死ぬ。深く傷ついた茉奈は両親に気づかれないように、お風呂で泣いていた。

 理恵は担任に、証拠をつかんだ以上、徹底的に追及する旨を伝えた。

「はあ?」という間延びした反応に、学校側との温度差を感じた夫妻は、教育委員会に乗り込んだ。

「これは、いじめでしょう?」

 事務方のトップはいじめを認めた。

「学校にきちんと対応してもらえないのなら、私たちは報道を呼んで、世間様に裁いてもらいます」