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YouTubeのスクリーンショット

 三代目J Soul Brothers(JSB)といえば、いまや先輩『EXILE』に迫る勢いの大人気グループ。'10年のデビュー後に徐々に力をつけて、昨年も2年連続で日本レコード大賞を受賞。とくに若い女性から絶大な支持を得ている。

「最近では、アーティストの歌や振り付け、踊りを完全にマネする、いわゆる“完コピ”が『YouTube』などの動画サイトにあふれています。そんな中で昨年末に投稿されて、2週間足らずで10万回再生を突破した異色の完コピ動画があるんです」(ニュースサイト記者)

 その後も再生回数は伸び続けてナント、1月15日時点で13万回を突破。

「元ネタはダンス&ボーカルユニット『三代目J Soul Brothers』。'14年にレコード大賞を受賞した彼らの代表曲『R.Y.U.S.E.I.』をコピーしたものです」(前出・ニュースサイト記者)

 彼らの“完コピ”だから、視聴者も多い!?

「『R.Y.U.S.E.I.』といえば、“ランニングマン”と呼ばれるダンスが象徴的。マネする人は多いです。でも、『三代目JA Soul Brothers』はオリジナリティーというか、思わず見入ってしまいます(笑い)」(ニュースサイト記者)

 動画タイトルには『穂別農協青年部』とある。そう、農業協同組合、通称『JA』。北海道『JAとまこまい』穂別支所の、青年部による完コピ動画が大人気なのである。

 『農家風再現PV』として、『R.Y.U.S.E.I.』の公式プロモーションビデオをパロディー化した動画。農作物や家畜を小道具としてうまく使用、農作業用トラクターのライトに照らされながらのランニングマンは圧巻。何より農業という地味で過酷なイメージをまったく感じさせない、楽しげに踊る彼らが印象的だ。

 穂別支所の峯村憲治さんに話を聞いてみた。

「もともとは青年部の仲間内の結婚式の余興として作ったものです。何かを狙ってというよりは、せっかく作ったのでおもしろいから(アップした)ということです。予想以上の反響に驚いています」

 新郎新婦への打算のないお祝いの気持ちから生まれたものだっただけに、見る側にもスッと受け入れられたのかもしれない。それにしてもやたらと手の込んだ動画だ。

「農作業をやりながら、その合間を縫ってのことだったので、練習時間を含めて1か月かかりました」

 これだけ話題になれば、さぞモテモテになったのでは?

「いや~、なかなかそこには直結しませんね(苦笑い)」

 今後の活動については、「あまりやりすぎるとちょっと……」と未定のようだ。

 本家・三代目J Soul Brothersの所属事務所に聞いてみた。

「これまでも子どもたちの運動会の出し物として動画が上がっていたり、別の農協では『EXILE』から『イモザイル』ともじって町おこしにも使っていただいています。農業に目を向け社会貢献の一環になれば喜ばしいですね」