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 ゴールデンウイークのNHKホールは、多くの親子連れでにぎわっていた。平成28年度の『おかあさんといっしょファミリーコンサート』がスタートしたからだ。同公演は来年3月までの間、全国各地を回る。

「人形劇もリニューアルして、子どもも新しいキャラクターに会えると楽しみにしていたんです。でも、私たち母親は、もしかしたら劇にも出演した“アノ人”も来るかな~、なんて淡い期待を抱いていました(笑)」(参加した母親)

 出演者は『歌のお兄さん』こと横山だいすけ、4月から『お姉さん』に就任した小野あつこ。『体操のお兄さん』小林よしひさに、『パント! のお姉さん』上原りさ。そして4月から始まった、新人形劇『ガラピコぷ~』登場キャラクターの『チョロミー』『ムームー』『ガラピコ』だ。

 主役の子どもたちがお兄さんやキャラクターたちに夢中になる一方で、お母さんたちがひそかに登場を期待していたのが『ガラピコぷ~』のサブキャラクター、アヒルの『スキッパー』だった。なぜかというと、声を担当していたのがナント、『T.M.Revolution』こと西川貴教だったからだ。

「4月27日の放送で初登場すると突然、自己紹介をかねた歌を歌い始めたんです。アップテンポな曲に合わせた、圧倒的な声量とビブラートをきかせた伸びのある歌声、まさに『T.M.R』そのもの。まさか『おかあさんといっしょ』で聴けるなんて思いませんでした。でも、子どもはいきなりの“ライブ”に、テレビの前でキョトンとしていましたけど(笑)」(母親)

 いつでもどこでも全力投球の西川は、たとえ幼児番組でも手を抜かなかったようだ。何が起きたか理解できない子どもの一方で、お母さんたちは大喜びだったというワケ。それにしてもナゼ、西川が抜擢されたのだろうか。

「西川さんはNHKへの貢献度も高く、関係も良好です。昨年の紅白本戦には落選したものの、副音声『ウラトーク』に抜擢。出場歌手全員の歌を覚えてきたという彼のオンステージが好評だったそう。常に一生懸命でサービス精神旺盛なスタイルが、子どもたちにもウケると考えたのでは?」(テレビ局関係者)

 また今年は西川にとって、デビュー20周年でもある。4月1日には突如『株式會社突風』を立ち上げて、自身が代表取締役に就任。今なお革命を起こし続けている。『おかあさんといっしょ』出演も、革命の一端なのかも。

「現お兄さんの横山さんは8年間務めただけに交代論も出ていましたが、お姉さんの交代とも重なったため、今年は見送られたとか。もしかしたら人形劇で子どもたちに慣れさせて来年、新お兄さんとして堂々、西川さんを迎えるのかも。45歳の“歌のオジサン”ですが、彼ならば十分イケるでしょう(笑)」(テレビ局関係者)