s-inohara

「『あさイチ』(NHK)でイノッチの神対応として語り継がれている場面があるんです。昨年の放送で視聴者から“夫に閉経を告げたら、もう女じゃないんだなと言われた”という内容のファックスが、寄せられたときがあったのですが……」(井ノ原のファン)

 これに対してMCの井ノ原快彦は、「毎月痛かったのがなくなるなら、よかったなぁと思いますけどね」とコメント。ネット上では「こんな優しい言葉がとっさに出るってすごい!」という称賛の声があふれた。

 また別の日には、夫婦別姓をテーマにした回があり、日本の民法では現在それが認められていないという話があがると、

「(同姓でも)一体感ないときあるからねぇ。他人同士でも一体感は生まれるから」

 とコメントして、これもまた大きな反響を呼んだ。

 そんな彼の原点が明かされたのが、6月5日に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)。森山直太朗と秦基博との対談の中で、幼少時代のエピソードとして、こう語った。

「(周りが)本当、女の人ばっかりだったの。男ひとりで、ほか女性10人くらいで旅行とか行ったりしていた」

 また、女性視聴者の多い『あさイチ』のキャスターを務めることについては、

「子どものときに育った環境の人たちが、カメラの向こう側にいるという感じはずっとあって」

 彼が今、女性視聴者を虜にするルーツは、幼少時代の過ごし方にあったようだ。いわば“女の園”で“女子のトリセツ”をしっかり叩き込まれたというわけ。

 周囲の環境は大人になってからも相変わらずのようだ。

「アメリカに旅行に行ったときも、現地に住んでいるお姉さんと姪っ子2人を連れて、レッドロックキャニオンを観光していましたよ。道中でも、女子の悩みをたくさん聞かされたそうですが、聞き役に徹していたそうです」(芸能プロ関係者)

 おかげで『あさイチ』でのパートナー、有働由美子アナへの対応もお手のもの。直前の朝ドラに感動して涙を流していれば、そっとハンカチを差し出し、「やっぱり優しすぎる」と視聴者を感心させ、朝から“癒し”をお届けしている。

 『あさイチ』では、番組冒頭に井ノ原が朝ドラの感想をいう恒例行事“朝ドラ受け”がある。NHK関係者は、こう語った。

「もともとこれは井ノ原さんがひとり暮らしをしている彼の祖母が“朝ドラの感想を言い合う相手がいなくて寂しい”と言っているのを聞いて始めたんです。

 当初は番組にもクレームが来て、控えてくれとスタッフに言われたそうですが、井ノ原さんは“おばあちゃんのためだ”と言って聞きませんでした。今ではそれが好評で、むしろ“続けてください!”といった感じになっているそうですが(笑)」