自治体からして自虐PRをする時代。今回は47都道府県のイタタタな県民性を調査した。
【兵庫県】京阪神って言わないで！ 大阪とは一緒にされたくない
神戸市近辺はハイソなイメージが強く、ほかとは違うプライドの高さがある。出身地には誇りをもっており、兵庫といわず「芦屋」、「西宮」と答える。周辺住民も、つい「芦屋に住んでいるの」などと粉飾するブランド力がある。
コテコテの大阪府民と一緒にされるのをイヤがり、「京阪神ってさ～」と“大阪とひとくくり”になることを嫌う。東部はファッションで自己主張。西部は見栄っ張りで流されやすい。どちらも気が変わりやすいのが共通点。
★心のライバルは京都府 和と洋の文化は違えど、ハイソ争いでライバル心がメラメラ
【奈良県】古都なのに埼玉化？ 自虐ネタ満載の宝物殿
関東以北からは、京都や奈良は「古都」としてくくられる。しかし関西においては、奈良は京都より格下。京都、大阪、兵庫の三都はそれぞれライバル関係だが、奈良は入れず。県西部は大阪のベッドタウンになっており、まるで「東京と埼玉」のような関係に。
大阪府民に「何もない田舎」と見下されるなど、埼玉化が進む。大学生を対象にした調査では、郷土愛が全国最下位。女性は我慢強く地味だが、意外にもショッピング大好き。
★心のライバルは和歌山県 地味対決が勃発。埼玉化する奈良VS北関東化する和歌山。
【和歌山県】関西の北関東？ せめて自虐ネタで奈良と対決
和歌山は“関西の北関東”という立ち位置。奈良とともに、関西地味対決をしている。北関東のように「関西地味連合」となってもいい関係なのだが、大阪文化の和歌山と、京都派である奈良の仲は悪い。
紀州の梅干しで有名だが、それ以外の名物が少ないので、県民が大好きなフルーツポンチを「わかやまポンチ」と名づけて売り出した。女性は金銭に対してシビア。見栄っ張りでブランド志向だが、その反面あっさり、素直な一面も。
★心のライバルは奈良県 大阪に格下呼ばわりされていて、ほぼ同じ境遇なだけに……。
◎お話を伺ったのは矢野新一先生
(株)ナンバーワン戦力研究所所長。県民性研究の第一人者で“県民性博士”。県民性に関する著書は20冊を数える。マーケティング販売戦略に関しても第一人者であり、地域戦略やランチェスター戦略に関しての著書も多い。
