「講師から試験を受けて教員になり、うちに来て4年目でした。まじめで、生徒と一緒に頑張るという姿勢で、指導も熱心でした。悪い評判もまったくありませんでした」

 と校長は驚きを隠さない。

容疑者が盗撮カメラ仕掛けた県立奈良北高校
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 夜遅くまでひとり職員室に残り、授業の研究をしている姿も目撃されていた。同僚との人間関係も円滑そのものだったという。校長が続ける。

「野球経験者ということもあり、野球部の部長も務めてもらっていましたが、部員たちも"信じられない"といった様子です。夜遅くまで練習に付き合っていましたしね」

 授業の準備や部活で夜遅くまで……。教え子を"JK"とみなす裏の顔になるのは、その後だったのか。

 学校は事件後すぐ、生徒の心のケアに動いたという。

「ストレスチェックやカウンセリングも行いました。影響がすぐに出る生徒もいますし時間がたってから出る子もいるので、ずっと気配りはしていきます」と校長。事件が報道された翌日には約1時間、保護者説明会も開いた。

「"先生方もストレスがたまっているんじゃないのか""なぜわからなかった"といった厳しいご意見から"もう1度、学校を作り直してほしい"という励ましのお言葉もありました」

 事件後1~2日休んだ女子生徒もいたが、長期欠席者はゼロ。野球部は、県大会に出場することができた。

 記者が梅景容疑者の自宅を訪ねてみると、冷房をつけているのか室外機が回っている。しかし呼び鈴を鳴らすも、本人が出てくることはなかった。傷つけてしまった生徒たちの心に、彼はどう向き合っていくのだろうか。