犯人はGPS機能を使ってモンスターを捕まえるポケモンGOでは満足しないのだろか

 7月下旬、神奈川県警大和署と県警捜査3課は、大和市に住む無職・加藤隆博被告(40)を窃盗、ひったくりの容疑で追送検したと発表。

 これは昨年9月下旬、帰宅途中に歩きスマホをしていた20代女性のスマホ、パスモなどを盗んだというもの。

 同じマンションに住む主婦は「えっ、このマンションの方がスマホを盗んで逮捕? 女性の私生活をのぞき見していたの? 初めて聞きました。変態というか、気持ち悪い話ですね」と嫌悪感を抱く。同被告は今年4月、建造物侵入容疑で逮捕、送検されていた。

「警察が家宅捜索したところ、勤務先から携帯電話25台と女性の下着およそ240点が発見されたんです。大和市周辺では、一昨年から今年にかけて、女性のスマホばかりを狙った事件が10数件あって、警察は被告との関連も調べているようです」(社会部記者)

 被告は、犯行の動機を、

「若い女性の私生活に興味があって、携帯電話をのぞき見して楽しみたかったから」

 と供述。確かにスマホには個人情報が満載だ。被告はどんな人物なのか。11階建ての自宅マンションを訪ねると、

「ここは8年前にできた3LDK70平方メートルほどの分譲マンションで当時の値段は3000万円前後。いずれもファミリータイプで、ひとりで住んでいる人はほとんどいないと思いますよ」と住人。

 約110世帯もある大規模マンションでオートロック。住人20人以上に尋ねたが、被告のことを知る人は誰ひとりいなかった。親と同居の独身か、妻子がいて職場に盗んだものを隠したのか、その生活ぶりはまったく見えてこない。

 被害女性の母親が、犯行時の様子を教えてくれた。

「娘が午前0時ごろ、自宅の近くの路地で歩きスマホしてたら、後ろから自転車で来てスマホを奪われたって言うんです。きっと前からつけられていたのね。一瞬のことですし、暗闇ですから」

 そのときは人相まではわからなかったようだ。

 さらに、

「それは"怖かった"と言ってました。勇気を出して追いかけようとしたけど、追いつかなかったからすぐに警察に被害届を出したそうです。娘のスマホのGPSなどから居場所が特定できたみたいです。あとから動機を知って"気持ち悪い"と言ってました」

 まさしく女の敵である。