猛暑のため、屋根の上で睡眠中の住民たちに噛みついたり、引っかいたりして襲いかかったと言われている。モンキーマンの攻撃により死亡した者はいなかったが、慌てて屋根から落下し死亡した事例が出ている。

 出現した当初は現地語で「バンダル・マーナブ」と呼ばれており、地域によっては「ベアーマン」「ひっかくUFO」「ムノチュア」とも呼ばれていたが、世界的には「モンキーマン」という呼称が定着した。

 最も早い時期に発生した事件は、2001年5月13日にモンキーマンの襲撃により、市民15人が打撲や刺し傷で負傷したケースである。

 '02年2月と7月、2回にわたり、ニューデリーでは、まさに動物型ロボットとも思える目撃事例もある。赤色と青色に輝くサルのようなマシンを見たという証言があるのだ。となると、米国で騒がれた3メートルの宇宙人的な怪物であろうか。

 事件の発生当時は、あくまで群集心理が生み出した妄想であるという説が唱えられていた。確かに21世紀に入り、急激に経済が発達し、貧富の差が拡大したインド社会の根底には不安が広がっていたのは事実である。

 モンキーマン騒動の結果、地元警察が動員され、パニックの収束に力が注がれた。なんとモンキーマンの身柄確保に対して賞金さえかけられた。放浪していたとあるヒンドゥー・サドゥーはモンキーマンと間違えられ、暴徒に半殺しにされてしまったと報道されている。よほど、猿に似たご仁だったのだろうか。