出演者の年齢が確認できないと取り締まれない

HRNが問題視するネット動画の誘い文句。「裏技」とアピールする
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 HRNによると、調査に着手したのは昨年5月のこと。「東京・秋葉原のDVD販売店3店舗を定点観測するとともに、ネット上の販売サイトもチェックした。児童ポルノではないかと疑われる作品は計16本あった」(伊藤弁護士)

 タイトルには「小〇生」「6年生」「現役JC」などの文字が躍り、パッケージ裏面に「未成熟のロリを食い荒らす本気のレイプ」と記した作品も。

 しかし、本当にタイトルどおりの年齢なのか確認することはできなかったという。

 HRNは、性虐待された被害児童への往診経験が豊富な小児科医にこれらのDVDのパッケージ写真や動画を8点提供して所見を求めた。

 医師は6点について「小学校高学年・中学生~18歳未満と思われる」と回答。顔つきやお尻の筋肉のつき方、骨格、乳房や陰毛の発育などから総合的に判断したという。

「18歳未満かどうかわからないという現状が、いちばんの問題なんです」(後藤教授)

 HRNは報告書で、出演者の年齢が確認できないために取り締まりが行われず、審査・流通・販売段階でのチェック体制も不備だとしている。

卑わいなポージングをさせられる思春期の少女が心配

 具体的には、児童ポルノの疑いがある作品はどんな内容だったのか。後日、あらためて後藤教授に聞いた。

「局部に水着が食い込むような格好をさせられたり、開脚するポージングをとらされていました。あるいは水着を濡らされ、アイスキャンデーを舐めさせられる。どう見ても不自然で性的なことを連想させる。少女が生活する中で大股開きになるシチュエーションなんてそんなにないでしょう? あったとしてもお母さんに怒られます。児童ポルノの目的でつくっているとしか思えません」

 と後藤教授は説明する。

 法に触れるかどうかだけを問題視しているわけではない。思春期の少女が心配という。

「卑わいなポージングをさせられた少女は傷つきます。DVDに出演することが初めての性的な経験かもしれない。こういうポーズをとれば男性は喜ぶと思い込んでしまうかもしれない」(後藤教授)