最終的に豊洲移転するのか、しないのかどっち?

「(問題が)出るわ出るわでございまして……」

 小池知事は23日、都庁の会見で豊洲新市場についてそう述べた。着地点は見えていないようだ。

 いつ、だれが盛り土しないと決めたのか。なぜ議会答弁が事実と異なっていたのか。職員から中間報告を受けた小池氏はそうした疑問点を列挙して「まだ曖昧な部分を残している。9月いっぱいで最終報告をまとめたい」と話した。

 移転か中止かの見通しについては、来年1月に判明する地下水のモニタリング調査結果などを待って「総合的に判断したい」とした。

 前出の大山幹事長は「仲卸の人などの意見をちゃんと聞いて、最善の策をとらなければいけない。築地での再整備も考えたほうがいい。豊洲の建物は何に転用できるかを含めて考えなきゃダメ」と話す。

 28日に開会する定例都議会の経済・港湾委員会で集中審議し、石原元知事や歴代の市場長らを参考人として呼ぶことも視野に入れる。「ラチがあかなければ百条委員会の設置も考える」と大山氏。

 前出の有馬氏は「土壌汚染などの調査を全部終えないと安全宣言できない」と読む。「問題がなければ来年7月ごろ移転できる。暴露するだけが都知事の仕事ではないし問題を収めないといけませんから。延期の予算も都議会に承認してもらわないと使えないし全部否決されたら身動きできなくなって辞職するハメになる」(有馬氏)

 まずは疑惑解明が急がれる。