左から無良崇人(25)村上大介(25)田中刑事(21)山本草太(16)[写真:アフロスポーツ]
左から無良崇人(25)村上大介(25)田中刑事(21)山本草太(16)[写真:アフロスポーツ]
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世界選手権“3枠目”の座を狙うのは

 GPシリーズには、男子では、無良崇人、昨年GPファイナルに初出場した村上大介、田中刑事、シニアデビューの山本草太も出場する。

「無良選手は高さと迫力あるジャンプが得意ですが、年齢的なこともあって、今シーズンはジャンプの改造に取り組んでいます。これまでの力強いだけではない、体力を分散できる効率のいいジャンプを跳ぶようにして、動きも柔らかくなり、大人の熟練した滑りになっていると思います。

 村上選手は、バネ感のある動きや、氷に吸いつくような滑りが持ち味。2シーズン前からは、4回転サルコウジャンプが試合で決まるようになり、今季はステップアップするためにも、4回転の種類を増やしてくるでしょう。

 田中選手は、去年シニア1年目で、安定した成績(NHK杯5位、全日本選手権4位)を残して、成長したシーズン。今季は、2本にした4回転ジャンプを必ず成功させて、ワンランク上のファイナル、さらには、世界選手権に出場できる3枠目の座を狙ってほしい。

 山本選手は“羽生2世”とも言われる軸の細いきれいなジャンプを跳び、ミスしても空中で体勢を修正して着氷できるセンスが卓越しています。ケガ(3月に右足くるぶし骨折)が心配ですが、焦らずに、2試合(フランス大会、NHK杯)に落ち着いて臨んでもらいたいです」