加害者がどう思っているのか、恨んでいるのか、怒っているのか。そういうことがわからない。だからとにかく気になるんです。何もなくて静かなほうが余計に不気味で、また急に目の前に現れるんじゃないかと不安なんです

 と小早川さん。

 冨田さんの手記には、犯人に対する怒りや加罰感情を述べるくだりが一切ない。

被告については、怖い、許せない、元の身体に戻してほしいという思いが混在しているようで、ポツン、ポツンと話していました

 と柴田弁護士。警察の取り調べにもフラッシュバックが起こり話せなくなることもあったという。犯人にナイフで刺されるシーンが脳裏に再びよみがえる怖さ。そんなトラウマから、岩埼被告への言及を避けたのではないだろうか。

 手記には《警察がこの事件のことを本当に反省してくれないと、また同じことが繰り返されるのではないかと心配です》とある。2度と同じ悲劇が起こらないよう、警察は万全の態勢を整えてほしい。