“生ライブ”を味わいにぜひ寄席へ

 週3回以上は寄席や落語会に足を運ぶ演芸コラムニスト・渡邉寧久(ねいきゅう)さんは、女性たちの落語人気について、「寄席は昔から男性が多く目につきますが、女性の1人客も見かけるようになりました。女性の比率が圧倒的に高い独演会もあります。『渋谷らくご』や500円で入れる寄席などが情報誌に紹介されて、注目されたことも大きいでしょう」と話す。

演芸コラムニストの渡邉寧久さん。新聞や情報誌で演芸に関する連載を持ち、監修著書に『落語入門』(成美堂)など

 落語会が簡単に開けることもファンの裾野を広げた。

「落語家は個人で家にも呼べるんです。1人2000円の会費で30人集客すれば6万円。経費や食事代を引いても5万円残る。そのギャラで満足してくれる上手な二つ目はいっぱいいますよ。病院に落語家を呼んだ人もいます。死ぬ前にあの噺をもういっぺん聞きたいとね」と渡邉さん。

 吉田アナも、「カフェや居酒屋で生の落語が味わえ、YouTubeで気軽に楽しめるようになった」とブームの背景を分析する。かつては「変人の男子の集まり」(吉田アナ)だった落研も、「“イマドキ女子”が部室を賑わせている」と渡邉さん。落語家を志す若者も増えつつあるという。

 ビギナー女子におすすめの聞き方を渡邉さんは、

「立川志の輔や春風亭昇太など何をやってもおもしろい鉄板の落語家を聞きに行くことが確実でしょうね。でも、最終的には好みかどうか。落語は高座と客席が近く、演者の表情や仕草など生理的な好みが反映されやすいですから。気になる落語家の独演会に行ってみるのがおすすめです」

 そのココロは?

落語は噺家がその日に経験した出来事や気分が芸に反映される。同じ噺家の同じ噺でも毎回違うのです。そんな噺を客はそれぞれ自分の脳内に映像を浮かび上がらせながら味わう。だから予備知識なんかなくても楽しめる。そこが、最大の醍醐味なんです」

 ライブを楽しむ感覚で、まず寄席に行ってみよう!