こうした被害が出ることを防ぐには、当人が気をつけることがまず第一です。たとえば私自身は、いろんなタレントさんたちに同じ商品を「使ってみてください」と言ってばらまいていたり、効果を過大にうたっているという場合には、注意を払うようにはしています。

 だけど同時に、宣伝を見る側も、芸能人が使っているから自分も使おう、といった安易な考えに流れてしまわないことが大切ですよね。

 うさんくさいなと疑う人もいる一方、実際に宣伝に釣られて購入してしまう人もいるわけで。当人が本当に愛用しているのか、愛用はしていないにしても自らの意志で宣伝しているのか、もしくは勝手に肖像を使われているだけなのか、そこをきちんと見極める力を一人一人が高めていかなければならないのだと思います。

 今回の昭恵夫人の件も、当人がどこまで自覚して関わっていたのはわかりませんが、少なくとも昭恵夫人が応援することによって入学しようとする生徒は増えるわけです。首相夫人というのは、それだけの影響力を持っている立場ですから。その影響力を鑑みずに、いたるところに顔を出してしまえば、さまざまな危険を自ら招きやすくしてしまうわけです。ワキが甘かったと言うしかないですよね。

《構成・文/岸沙織》