【Q6】テレビ画面でHulu、Netflixなどを見ることはできるの?

 スマートテレビ(直接ネットにつながるテレビ)、Playstation 3&4などがあれば、PCやスマホではなくテレビからでも視聴が可能に。とはいっても、買い替えやゲーム機を買うのは出費がかさむはず。そこでオススメしたいのがテレビのHDMI端子に差し込むだけでテレビで視聴が可能となるスティック状の機器。Amazon Fire TVは、ほとんどの動画配信サービスに対応。「スマホに映っている映像をテレビに飛ばせるChromecastもHDMI端子に差し込むだけでテレビで楽しめるようになります」(西田さん)

【Q7】動画は何度でも視聴できる?録画やダウンロードもできるの?

 契約中は何度でも視聴が可能。そのため録画はできず、見たいときに再度見るというスタンス。また、各動画配信サービスには、それぞれスマホやタブレットで見る用の専用アプリがあるため、アプリを追加(インストール)すれば、同サービス内の番組や映画などのコンテンツを自由に再生することができる。

【Q8】専用アプリがあるけど、これがあると何が違う?

 スマホやタブレットで動画を楽しむには必須。一部のサービスでは、事前に見たかった作品をダウンロード(保存)しておけば、ネットが使用できない環境下にいても視聴が可能に。一般的にスマホの通信回線・量(LTE、3Gなど)は、1か月に数ギガバイト(契約によって量は変わる)通信するとスピードが落ちるので、映画をたくさん見るとすぐに上限に達する。データ量は画質によって異なるが、スマホ向けの場合、3時間の再生で1ギガバイト。家庭の回線で通信するWi-Fi環境があれば、何時間見ても変わらない。それゆえWi-Fi環境があることが望ましい。

【Q9】ネットテレビは黒船と呼ばれているけど、何がそんなにスゴイ?

 イギリスの動画配信サービス『DAZN』は、Jリーグと10年間、最低約2100億円の放映権契約を締結。それまでスカパーが契約していた1年30億~50億円の放映権料の4倍~7倍にあたる巨額の提示は、まさに黒船来襲と呼べる衝撃度! 放映権料が莫大に上がったことで、各Jリーグチームの経済力も潤い、チーム強化などが可能に。海外の動画配信サービスが与える影響力は強大!

【Q10】海外から動画配信サービスを利用することはできる?

 残念ながら基本的に海外から利用することはできない。ただし、前述したように事前にアプリでダウンロードしているものに関しては視聴が可能。また権利処理の関係上、国によって見れる作品は異なる。料金は月額定額制の動画サービスであればどれだけ見ても、ダウンロードしても大丈夫。月額料金以外のものとして、見たい番組を番組単位で購入するPPVがあるが、そのつど金額が表示されるので見分けは簡単につく。

【Q11】ネットテレビが流行ることで既存テレビ局はどうなる?

 民放テレビ局の年間制作費が1000億円を切っている現状に対して、Netflixはドラマなどのオリジナルコンテンツにかける年間制作費だけで約60億ドル(約7000億円)という力の差がある。「国内市場だけでなく世界各国を市場にする動画配信サービスは、あらゆる国から毎月定額料金が入ってくる。資本力とマーケティングの差は歴然ですから、各国のテレビ局はニュースや生放送など、ネットテレビが手がけない部分で差別化していく必要があります」(西田さん)

【Q12】ネットテレビは番組表のようなタイムシフトはないの?

 動画サービスは好きな時間に自分で好みのコンテンツを選ぶため、番組表は一切ない。トップ画面には、「オススメ」「ドラマ」「映画」「アニメ」「バラエティー」など多岐にわたったジャンルが表示され、その中から好きなものを選ぶという仕様。NetflixやHuluはネット上にできたレンタルビデオ店なので番組表はないが、AbemaTVはネット上にできたテレビ局なので珍しく番組表が存在する。