「憲法9条を改正し、自衛隊の存在をしっかりと位置付ける」 

 5月、安倍首相が改憲に向けた声明を出したのはご存知の通り。これを受けて、岸田氏は自派の研修会で、

「当面、憲法9条自体は改正することを考えない。これが私たちの立場ではないか」と挨拶。

 これまでは安倍首相に従順な姿勢を貫いていたが、改憲に関しては「NO!」を宣言してみせたのだ。

『池田勇人 ニッポンを創った男』(双葉社)。岸田文雄外務大臣のインタビューも掲載! 岸田派=宏池会の黎明期を知るのに最適な一冊。*画像をクリックするとamazonの購入ページにジャンプします
すべての写真を見る

岸田さんが第9代の会長を務める宏池会は、今年、結成60年の節目を迎えたこともあり、派閥メンバーからは、“いつまでも総理のイエスマンであり続ける必要はない。トップ取りに向けて動くべきだ”との声が挙がっていたのです。

 安倍さんは岸田さんへの“禅譲”をほのめかしていますので、待っていれば首相のポストが転がり込むはずです。

 ただ、加計学園騒動で、“一強と呼ばれる安倍政権も実際は脆い”ということが分かってきた。そのため、岸田さんも“泥船(安倍政権)に乗り続けていたら禅譲も反故になる”と方針を変えたのではないでしょうか」(前出のデスク)

 岸田派=宏池会は、池田勇人元首相が初代会長を務めた保守本流の名門派閥。岸田会長は第9代の会長にあたる。

「これまで、池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一と4人の総理を輩出しています。

 政策通が揃い、政策的には中道路線のため、世間からはタカ派と見られている安倍さんから心機一転するには、後継首相は宏池会から出すのが理想的かもしれません。他派閥からも異論が出にくいはずです。7月2日の都議選に惨敗したら、自民党内で“安倍降ろし”の動きが加速するはずです」(同前)

 お酒が大好きで、趣味は筋トレの細マッチョ(身長174㎝・体重62㎏)。次の首相は歴代最高のイケメンで決まりか!?