猫の“名演技”を引き出した秘策とは

 西島は、家具の修理店を営む秀亮を演じるため、工房に見学に行ったり、実際にスツールを作ったりしたという。さらに、事前に猫との上手な付き合い方なども学んだうえで、撮影に臨んでいる。

「西島さんは7匹の猫の名前をすぐ覚えて、それぞれの性格もよく理解していました。(実際に)猫を飼っているわけではないので、大変だったと思います。それでも本当に猫たちを可愛がっていて、まるで本物の飼い主さんのようでした」

 初共演ながら、西島と吉瀬は、最初の台本読みのときから息がぴったり。

秀亮の幼なじみで獣医師の美咲も、猫たちの新しい飼い主探しに協力 (c)NHK

幼なじみの秀亮と美咲は、毎回、まるで子どものような言い合いをしますが、おふたりのアドリブも入ったりして、クスッと笑ってしまうシーンがたくさんあります。

 西島さんは、常に現場にいらして、キャスト、スタッフみんなとコミュニケーションをとっていました。猫がリラックスするまで時間がかかったときも、西島さん、吉瀬さんが、現場を気遣ってムードメーカーに。おかげで、とてもいいチームワークで撮影ができました」

 猫の“名演技”は、見どころのひとつ。猫に負担をかけないよう、リハーサルは、ぬいぐるみを代用。本番では“ニャー”と鳴かせるために、仲のいい猫をそばに置いたり、焼いたツナの匂いを漂わせたりとスタッフも苦労したよう。

「そのかいあって、猫たちは想像以上の素晴らしい動きをしてくれました。冒頭の秀亮と猫たちのシーンは、ほぼ一発OK。奇跡の演技に、カットがかかるとキャスト、スタッフからどよめきが起きました!」

 猫好きにはたまらない今作。実は、美咲の動物病院には可愛い犬もたくさんやってくるので、犬好きが楽しめる演出も。

「猫と出会うことで、悩みを抱えた人たちが希望を見つけ、人生に新しい光が差す、温かくてちょっと不思議な物語です。

 彼らが抱える悩みは、ごく身近で誰にでも起こりうる問題です。明日、私やあなたに起こる問題かもしれません。そんなとき、少しでもこのドラマのことを思い出してもらえたらうれしいです。“ちょっと疲れたな”という金曜の夜に、今作で心がほっこりと温まってもらえたら