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美智子さま
雅子さまや愛子さま、佳子さまといった女性皇族の方々がお出ましになるたびに、そのファッションにも注目が集まる。皇族ならではのエレガントな装いに憧れを抱き、お手本とする女性も多いのだろう。
巻き起こる美智子さまの“ミッチーブーム”
「そんな女性皇族のファッションスタイルを確立した立役者が上皇后・美智子さまと言えます。1959年に当時、皇太子だった上皇さまと結婚し、皇室に入られた美智子さま。初の民間出身の皇太子妃という点や、上皇さまとテニスコートで偶然出会われたことなど、ドラマチックなエピソードが話題になりました。

1962年7月、皇太子夫妻(当時)日本海洋少年団全国大会
婚約発表や結婚の際の装いが注目を浴び、美智子さまが羽織ったショールやヘアバンド、パールのネックレスが大流行。ミッチーブームが巻き起こったのです。公務などでお出ましになる際は、交流する相手に合わせた装いを常に心がけておられ、その姿勢は今の女性皇族の方々に受け継がれています」(皇室ジャーナリスト)
美智子さまは皇室に入られたばかりのころから、装いには強いこだわりを持っておられた。
「ご結婚から3年が経った1962年7月、美智子さまは当時、皇太子だった上皇さまと神奈川県横浜市で開かれた『日本海洋少年団』の全国大会に臨席されました。海洋少年団とは、少年少女が海を拠点に海洋に関する知識を深める団体で、大会では団員が一堂に会し、日ごろの活動成果を発表します。
このとき、美智子さまはセーラーカラーのノースリーブシャツに、セーラー帽を合わせた装いでお出ましに。全身白で統一されたコーディネートは、夏の海にとても映えていました。この日は上皇さまも白いスーツをお召しでしたから、おふたりで“どんな服を着ようか”と相談なさったのだと思います」(ファッションジャーナリスト、以下同)