目次
Page 1
Page 2

経歴詐称が疑われた、伊東市の田久保真紀市長(公式Xより)
「必要な手続きを終えましたら速やかに辞任をいたしたい。市民のみなさまの判断を仰ぐために私は再度、市長選に立候補をしたいと考えています」
7月7日の「七夕」の夜、自身の学歴詐称疑惑に関する会見を開いた、静岡県伊東市の田久保真紀市長。市議会で全会一致で可決された辞職勧告決議を受けて辞任を決めるも、再び行われる市長選挙への“出直し”出馬を明言した。
初当選後の市広報誌にも掲載された「東洋大学法学部卒業」の最終学歴が、実は「卒業」ではなく「除籍」だったことを告発され、一度は“怪文書”と退けながらも後に「事実」と認めた田久保市長。
それでも「詐称ではない」として、伊東市議会・中島弘道議長によって「偽物」と断じられた“卒業証書”も、公職選挙法違反で刑事告訴されたことを踏まえ、静岡地検に“証拠”として提出する意向も示している。
会見では、田久保市長の「私の中では本物」とする“卒業証書を披露する”、また“本物と比較する”との提案も報道陣から挙がるも、代理人弁護士と共に全て拒否。また入手経路についても「記憶が曖昧」と濁してみせた。
「ピンク色のジャケット」に違和感
全国紙・社会部記者は、市長の会見に何やら「違和感」を覚えたという。
「肝心な部分は“調査を委ねる”を連発し、論点をずらした回答を続けた。一方で、市長選への“再出馬”にはカメラを真っ直ぐ見据えて意思表示するなど、禊はもう済んだとでも言わんばかりの、“再出発”をアピールするための会見にも見えました。
それを象徴したのがピンク色のジャケット。謝罪や釈明なら黒色を着るところ、すでに彼女の“前向き”な気持ちが表れていましたね」