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ー “もはや置き物”と言われたゆうちゃみ

 モデルでタレントのゆうちゃみこと古川優奈が、10月16日放送の『サン! シャイン』(フジテレビ系)で立憲民主党・野田佳彦代表に核心を突く疑問を投げかけた。昨年の衆院選特番で“置物”と酷評された彼女だったが一転、称賛の声が集まっている。

“もはや置き物”と言われたゆうちゃみ

「この日の放送では、15日に行われた与野党の党首会談の内容が特集されました。自民党と日本維新の会が連立政権も視野に政策協議を本格化させる方針が伝えられる中、リモート出演していた野田代表にゆうちゃみさんが、『野田さんに1個、聞きたいことがあって』と切り出したのです。そして『過去に総理大臣を経験している中で、なんで総理大臣に立候補というか、名乗り出なかったのかなと気になって…』と尋ねました」(スポーツ紙記者、以下同)

 素朴な質問ではあるが、視聴者目線の的を射た内容に谷原章介も「あー、なるほどね!」と思わず声をあげ、他のコメンテーターも感心していた。

「彼女の問いかけに対して野田代表は、『私も野党第一党の代表ですから、総理を目指す気持ちはもちろん強く持っています』とした上で、昨年の総選挙後の首班指名選挙で他党に協力を求めたものの不発に終わった経緯を説明。続けて『1年前の失敗を生かさなければいけない。まずはどういう政権を野党で作れるか協議して、そのあとに誰をトップに担ぐかという議論をしないと野党はまとめられない』と丁寧に答えていました」

 思えば昨年10月の衆院選の特番では、彼女は散々だった。

「ゆうちゃみさんはテレビ東京系の選挙特番『集まれ! 総選挙ライブ』に出演。しかし番組中ほとんど発言せず、ネット上で『選挙特番にゆうちゃみ要る?』『難しい顔してるけど何もわかってないだろ』『もはや置き物』など厳しい評価を下されていました」

 今回はそんな当時とは真逆の反応だった。

《よく言った!》《若い世代にこういう遠慮のない質問どんどんしてほしい》といった高評価がネットで飛び交っている。

 芸能プロ関係者はこう分析する。

「ゆうちゃみさんは昨年の選挙特番での批判を教訓に、自分の役割をしっかり理解したのでしょう。政治の専門家ではない若い世代の視聴者が感じる素朴な疑問をしがらみなく率直に投げかける。これこそが彼女に求められている役割なんです。変に知ったかぶりをせず、素直に気になったことを聞くというスタンスが功を奏しました」

 さらにこう続ける。

「Z世代のギャルタレントとしては、みちょぱさんが先行していますが、彼女は『ギャル代表のご意見番』というポジションになりつつあります。一方、ゆうちゃみさんは『等身大の若者の代弁者』として、視聴者との距離感を保っている。今回の直球質問はその路線が正しかったことを証明したと言えると思います。今後、政治系番組での起用が増える可能性は高いですね」

 “ゆうちゃみ無双”が現実味を帯びてきた。