目次
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ー 書いて吐き出し自分の内側の毒素を出す
Page 2
ー 更年期の世代にこそやってほしい
Page 3
ー 書く瞑想のルールと書き方の例

 寒さが本格的になり、心もゆらぎやすくなる今の時期。イライラしがちになったり、更年期の症状に悩まされたりで、自分をいたわる方法を模索している人もいるのでは。

心を整えるために、心の内を紙に書き出す“書く瞑想”がおすすめです。欧米では“ジャーナリング”と呼ばれ、ポピュラーで非常に優れた心のケア方法として親しまれています

書いて吐き出し自分の内側の毒素を出す

 そう話すのは、ウェルネスパイオニアの吉川めいさん。欧米では、書く瞑想はセラピーの一環として取り入れられ、ストレスや不安の軽減、体調の回復にもつながる効果が実証されているという。吉川さんは、自ら主宰するオンラインコミュニティーや講演を通じて、書く瞑想を軸にした“心の扱い方”を伝える伝道師。今までに、経営者やアスリート、モデル、俳優、アーティストなど、多くの人を指南してきた。

「私が提唱しているのは、20年以上ヨガを学んできた自分の経験をもとに構築したオリジナルの手法です。ヨガの瞑想では、ポジティブな感情だけでなく、嫉妬や怒りなどのネガティブな感情も受け入れるプロセスが重視されます。これを応用し、まず“自分の心の状況に気づき正直になる”、そして“感情を整える”“自分を大切に、自分自身を受け入れる”。という順に、心に浮かんだ考えや感情をすべて書き出し、可視化していくことで心を整えます

 中でも重要なのがファーストステップの“自分の心の状況に気づき正直になる”こと。すると“結婚してから、実はずっと夫が嫌いだった”など、タブー視してきた心の声が出てくる人も。

ネガティブな感情には目を背けがちですが、心のズレは隠しても消えるものではなく、時間を経るごとに大きく膨らんでいきます。ひどい言葉を書くことに罪悪感を抱くかもしれません。でも、誰をまき込むものでもなく、書いて吐き出すことで、自分の内側に潜む毒素が出ていく。さらに、本当の気持ちに気づくことで、違うアプローチが見つかり変化の風が訪れます