――はい、ヘビースモーカーというウワサがあります。

高須やっぱり! 2人とも顔の鼻から下がシワっぽいでしょ? こういうのって喫煙者に多いんです

――タバコの害が体内に回り、肌に出るということでしょうか?

高須「血管に影響があるからそうとも言えるんだけど、もっと直接的な影響として、タバコという細いものを吸うには、口唇をぎゅ~っとすぼめるでしょ? アレがお婆ちゃんの梅干しみたいな口元を作るんです。タバコを吸う本数が多い人ほど、口元のしわになるよ

――そうなんですか! まさか吸うという行為でシワになるとは……何か肌を一発逆転できれいにするようなものはないのでしょうか?

高須「肌は毎日のケアの積み重ねと、困った箇所にはメディカルケアなどで対処するのが一番です。だから、メイクをしている時間を短くするとか、ちょっとしたことを続けないと」

――メイクをしている時間も関係するんですね! では、「つけて寝たままOK!」といったキャッチコピーのファンデーションを塗って寝化粧も避けたほうがいいですか?

高須肌は老廃物を出す場所なんだから、それを封じ込めて一晩越すような寝化粧は論外だね! みんな化粧水だクリームだってところに気が行ってるけど、それより先に、肌には負担でしかないメイクはきちんと落とすことこそ大事!

――メイクアップよりメイクダウンに時間をかけることが重要で、そうしないと何を塗っても意味がないんですね。これは今この記事を読んでる読者に声を大にして伝えたいです。ところで、“汚肌”の予防法は年代で違うものでしょうか?

高須年代や肌質でケアは少しずつ違うものだけど、共通していることは、僕がこの連載の美熟女記事でいつも言っているUVケアをすること!(*美熟女記事は関連記事の1、2本目をご覧ください) それとエアコンをかけすぎず室内の湿度は適度を保つことと、保湿! あとは栄養バランスのいい食事にきちんと寝ること。これを守れば肌だけじゃなくメンタルにもいいし、みんな美熟女になれちゃうよ」

――若いから日焼けしてもいいわけではないんですね。

高須「そう、肌に良いことも悪いことも、次の10年の肌のベースになるんだよ。だから、丁寧なケアをした20代は美しい30代に、30代は40代に、40代は50代に……と、未来の自分へ投資してるわけ。ケアはていねいに、対策が早ければ早いほどきれいが保てるよ!」


<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)