スペシャルQ&A【太田基裕編】

――鳥越さんには言ってないけど、感謝していることは?

太田 ただ、仲のいい役者同士という関係だけでもなくて。連絡もたま~にするくらいですけど、一緒にこの世界で悩みながら頑張ってる仲間っていうか。なんかあったときは相談したりもするし、弱音を吐いたりもするし、ちょっと今の現場キツイとかそういうことも話せるし、一番最初に電話したいなって思う仲間です。自分のこともよくわかってくれてると思ってるし、そういう意味じゃ、すごく感謝しているというか。これを親友っていうのかわからないですけど、会ってなくても芯の部分でお互い感じとれてるから、確認し合わなくてもわかり合ってる感じですね。

――鳥越さんに直してほしいところは?

太田 周りを楽しませようという思いが強すぎるところがあって、それはすごく素敵なところなんですけど、それが裏目に出る瞬間があったりするんです。だから、あんまり熱くなりすぎないほうがいいなって思ったりします。芝居のことでも理不尽だと思うことがあると、もう絶対受け入れないタイプなんで、熱すぎちゃうときは、まあ落ち着けって(笑)。でも、それが良さだったりするんですけどね。ほんとにまっすぐで、曲がったことが大嫌いなんですよ。

――お芝居をしていて不安になることはありますか?

太田 不安しかないけど(笑)。作品の世界観に馴染むのに時間がかかると、非常に不安になる。同時に、不安のままでいいのかなっていうのも多々あります。その役柄にもよると思うんですが、コメディーだときっぱりと不安なくやれたりもするんですけど、人間ドラマだったらまあ不安でいいかって。不安じゃないと、もう決め打ちになっちゃうところもあるし、ただ堂々とやっている人を見ても、なんか面白くないなって思うから。「見て! 僕の演技力」って、不安なしで堂々と全部やれたらとてもラクなんだけど(笑)。僕は、多少ゆらいだほうが人間らしくお芝居ができると思うし、見る側としても自信満々に演技されてる方より、不安がちょっとでもある人ほうが、一瞬の目の表情とかも変わるのが面白いなと感じるので。

太田基裕 撮影/森田晃博

――あなたにとって愛とは何ですか?

太田 この仕事をしてて、やっぱり孤独になることがあって。でもそういうときに日頃応援してくれるファンの人が身近でちゃんと自分を見てくれてるのは、すごく尊いことだなって思います。この人たちがいないと生きてる意味がないというか、この仕事をやっている意味がないなって。なければならないっていう意味ですごく愛をもらってるんだなって思います。

 同時にすごく怖いなとも思いますけどね、それが壊れたらどうしようとか。だから年々その責任感も強くなってるし、果たしてファンの方がいないで芝居を続けているかって言われると、正直わからないところもありますから。表現する者として、その輪が広がってることが幸せだし、やりがいだと思ってます。

――ご自分のトリセツ、鳥越さんのトリセツを教えてください!

太田 自分は相当複雑な気がするんですけど、気分屋だし(笑)、その日の気分によってもだいぶ違うから。面倒くさいことが嫌いなくせに、面倒くさいことに執着するみたいな。めっちゃ面倒くさいですよね(笑)。嫌だな~って言いながら、すごく一生懸命やってるみたいなところがあります。例えばダンスとかも“俺、絶対やりたくない。くっそ~”って思うけど、家に帰ってめっちゃ練習してるみたいな(笑)。たぶん相当面倒くさいと思われてるだろうし、自分でも面倒くさいと思う。そんな僕を取り扱える人が、仲いい人ですね(笑)。トリにはうまく扱われてます(笑)。

 トリのトリセツは、イジられたい人だから、ほどよくいい感じでイジってくれる人がけっこう好き。でも、ちょっといき過ぎるとたぶんキレるので、ほどよくイジるのが大事です(笑)。

――最近、胸がキュンとなったことは?

太田 犬が大好きで、実家でもトイプードルを飼ってるんですけど。街中とかでも、散歩してる犬を見るたびにキュンキュンする。最近は特にパグとかちょっと不細工な犬が好きで、見ると“うわぁ~♪”ってなる(笑)。ちょっと顔、触りた~い! みたいな。口調も優しくなって「かわいい~」ってテンションが上がるし、ちょっと変な方向のスイッチが入ります(笑)。