ハイハイできる子できない子の違いとは!?

「プルメリアハウス」を運営する過程でたくさんの赤ちゃんを見てきた露木さんは、ひとつの疑問にぶつかった。

「赤ちゃんは、みんな健やかに生まれてくるのに、成長するにつれ、いつまでも健康でいる人と病気になる人、エネルギッシュな人と疲れやすい人、心が強い人と弱い人、才能を発揮できる人できない人……など違いが出てしまうのはなぜだろう?」と。

 これらを、普通なら遺伝子や性質の問題で片づけてしまうところ、露木さんは、「病気にならないようにするには、何をすればいいか」「心を強くするには、どうしたらいいか」などひとつひとつ考え、行きついた結論が、「人は、本来持っている力を出せる人と、出せない人がいる」ということだった。

きちんと体幹を整えることで、笑顔の多い「笑うのが仕事」の赤ちゃんになるという
きちんと体幹を整えることで、笑顔の多い「笑うのが仕事」の赤ちゃんになるという
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「本来持っている力とは、健やかな身体と心をフルに発揮できる力のこと。それがあらゆる問題を解決し、豊かな人生を送ることにつながります。そのために重要なのが、1歳までに赤ちゃんの体幹を整えることでした」

 少しでも疑問に感じたら、ひとつずつ検証・解明する。「プレイジムをつかんで倒れる子と倒れない子がいるのはなぜだろう?」と思えば、即座に赤ちゃんのママに聞き取り調査。その結果、倒れる子は、例外なくハイハイをしてこなかったため、自分の身体を制御できなくなっていることが判明した。このように、赤ちゃんを見て感じた疑問は些細なことでも追究し、それが「赤ちゃんの体幹メソッド」という形で結実した。現在、名称を変えて運営している「ベビー&スマイル」では、赤ちゃん体操などを通して身体と心を整える方法、Cカーブをキープできるおひなまきの方法など、メソッドを存分に生かしたプログラムを提供している。

 お母さんと赤ちゃんを見続けて現場で見いだしたこれらのメソッドや考え方は、都立駒込病院の脳神経外科部長である篠浦伸禎先生をはじめ、発達障害臨床学会でも認められるなど医学的なエビデンスも得られた。また受講者のママの中には、元なでしこジャパンのサッカー選手もおり、プロアスリートや有名スポーツ選手からの信頼も厚い。