「その人らしい人生」が歩めるお手伝いを

 露木さんと公私ともに仲のいい会社経営者の谷口真穂さんは、こう話す。

「初めて露木さんのトレーニングを受けたとき、“最近肩こりがひどくて”と相談したら、“谷口さん、巻き肩だね”と、その場で治してくれたのには驚きました。時間が過ぎても同僚の不調にも耳を傾け治してくれる。その姿勢こそ露木さんらしいと思います。身体に関する知識は専門家以上にあるのに、いつもママ目線。そんなところも、人として尊敬しています」

 現在は、「ベビー&スマイル」以外に、美活妊活専門スタジオ「アクティブ☆チワワ」も始めた露木さん。「人が本来持っている力を引き出す」ために身体作りをしっかりとするべきだという点は、赤ちゃん教室も妊活教室も同じだという。

「人が本来持っている力を引き出したい」
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「今の妊活は不妊治療一択なので、高額な費用もかかるしプレッシャーやストレスはかなりのもの。ですからまずは、妊活で訪れる人の“なかなか妊娠できないんです”という悩みを聞いて不安を取り除きます。

 そのあと、食生活を見直す、運動するなどのプログラムを組んで身体作りをしています。おいしい野菜を作るには土壌を整えることが大切。人も土台をしっかりさせて初めて妊娠しやすくなるからです」

 若いころに出会ったエアロビや芸能生活も、2度の結婚と離婚も、つらかったDVでさえも、経験のすべてがムダではなかった、全部、意味があったと実感しているという露木さん。「ママから相談されるさまざまな内容のほぼすべてに答えられるのは、いろんな経験を経たからだな、と。つらい思いを抱える人の気持ちがわかるので、寄り添うこともできるから」

 人として深みを増し、「多くの人が、その人らしく生きることができる自立した人生」を実現させるべく、さらなる高みに向かって露木さんの挑戦は続く。


取材・文/三浦たまみ 撮影/近藤陽介

三浦たまみ(みうらたまみ)◎編集・ライター。ビジネス書、自己啓発書を中心に手がけた書籍は100冊以上。『ゲスな女が、愛される。』(心屋仁之助・廣済堂出版)は8万部突破。共著に『世界10大美術館』『名画が描く罪深き旧約聖書』。最新作は『日本10大美術館』(以上、大和書房)