カフェオレとカフェラテ

 スターバックスをはじめエスプレッソマシーンを使ったコーヒーチェーンは、もはや定番に。朝の1杯にカフェラテを注文する人は格段に増えた。

「濃いフレンチローストの豆を使ったドリップコーヒーに、熱いミルクを注ぐのがカフェオレ。エスプレッソしたコーヒーに泡立てたスチームミルクを入れるのがカフェラテです」

 そう話すのは、全日本コーヒー協会の西野さん。

 カフェオレはフランス、カフェラテはイタリア方式。以前はカフェオレが主流で、昔から営業する喫茶店などは、今でもカフェオレを提供することが多い。

 また最近は、エスプレッソマシーンを導入するコーヒーチェーンが多いことから、カフェラテが主流になりつつある。ちなみにエスプレッソにスチームミルクなどで絵柄を描くラテアートが楽しめるのは、カフェラテだけ。

クッキーとビスケット

イギリスにクッキーはない
イギリスにクッキーはない
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「日本ではクッキーとビスケットともに境なく呼ばれていますが、クッキーは“手づくり風の外観を有し、糖分と脂肪分の合計が40%以上のものをクッキーと呼んでもよい”という、ビスケット類の表示に関する公正競争規約があります。そのためビスケットと区別して使われることがあるんです」

 と藤田さん。実は、きちんとした定義があるのだ。

 世界を見渡してみると、フランスではビスキュイ、ドイツではビスキュイート、アメリカではすべてクッキーと呼ばれ、ビスケットとはやわらかい菓子パンを指す。

 そしてイギリスにはクッキーという言葉自体がない! チャールズ皇太子のブランド「ダッチーオリジナル」のクッキーも、パッケージにはビスケットの表示が。すべてビスケットで統一されているのだそう。

えんどう豆とグリーンピース

 子どものころに苦手だった野菜の1、2を争うグリーンピース。形といい感といい、えんどう豆も同じじゃないの?

えんどう豆は総称です。なかでも未成熟の豆は、写真のように、さやえんどう、スナップえんどう、グリーンピース(実えんどう)と区分されます。

 実えんどうは関東ではグリーンピース、関西ではうすいえんどうが主に流通しています。グリーンピースはプチッとした歯ごたえと青っぽい風味が特徴。うすいえんどうはほっくりとした感と甘みが魅力です」

 と前出・篠原さん。

 同じ実えんどうでも、まったくの別もの。グリーンピースが苦手な人でも、芋のような感だから「うすいえんどうだったらべられるかも!?」ぐらいの違いがあるとか。グリーンピースを甘く煮詰めた「うぐいす豆」なら、知らない間にべているかも……。