今作の見どころは?

「一太郎の行くところに事件があるみたいな(笑)。その事件にかかわっている人間たちや妖とのやりとりのなかに温かさがある。病弱な一太郎だから走り回るわけにもいかないですし、結局すぐ捕まって、妖の白沢・仁吉(中村誠治郎)に助けてもらうことになるでしょうけど。今回は事件の謎を解く利発な部分をもうちょっと見せられたらなと思います。この舞台は見ると人に優しくなれる。

 僕も一太郎を演じてる期間は穏やかというか。いつもは周りにツッコミを入れてる自分ですけど(笑)。『しゃばけ』は心がほっこりできる作品なので、難しいことは考えないで気楽に見に来ていただけたらと思います

植田圭輔 撮影/森田晃博
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自分の出番の瞬間まで
オフでいたい

 一昨年は14本の舞台に出演したという植田さんが、俳優として大切にしていることはオンオフの切り替えだそう。

「必要のないときは、なるべく電源を切っていたいんです。例えば舞台の本番でも自分の出の直前までオフでいます。そしてステージに出た瞬間にオン、みたいな。あまり集中してのめり込みすぎず、どちらかというと常にフラットでいたい。複数の作品を同時に進めていることが多いのもその理由です。けっこう大変なんですよ(笑)。

 でも反面、その窮地を楽しんでいるところもちょっとあるんですけど。自分は追い込まれれば追い込まれるほど、意外と視野が広くなっていくタイプだと思うので。あとはたぶん“この役は自分にしかできない”って思い込みが濃いタイプだと思います。それは人より強いかもしれない」