実際、収入に当てはまっていないという場合でも、高級財布を買うことによって、「年収200倍の法則」に当てはまる年収に近づいていくという人も、数多く見てきました。ここらへんは「卵が先か、鶏が先か」という話にもなるかもしれません。

 もちろん、大富豪の中には「財布などまったく気にしない」という人も数多くいると思います。それでも、「おカネは人生を映し出す鏡」と言われるように、その人の「おカネとの向き合い方」は人生そのものなのだと感じます。それが形として色濃く表れるのはまさに「財布」。おカネを大事にすることは、おカネが貯まるために必要な条件と言えます。

おカネが貯まっている人は「長財布」を使用している

 高収入の人が使っている「貯まる財布」の特徴の2つ目は「長財布を使用している」ことです。これは聞いたことがあるかもしれませんね。そうなんです。おカネを稼いでいる人、おカネが貯まっている人の財布を見せてもらうと、ほとんどの人が、長財布を使っています。

 前出の「高級財布」の項目でもお話ししましたが、つねにおカネのことを大切に扱っていることが共通ポイントです。以前、ある資産家のご相談を受けたとき、「財布は、自分のもとにやってきたおカネを大切に迎え入れるところ。お札が気持ちの良い状態で滞在してもらうことを考えたら、長財布になるのは当然」と言っていました。

 確かに、福沢諭吉さんも樋口一葉さんも、2つに折れ曲がった状態で入っているよりも、ピンと伸ばした状態で入っている方が居心地は良いでしょう。ホテルを例に考えてみると、ベッドが小さく、足が折れ曲がった状態で寝ても「疲れ」は取れないですよね。

 ましてや、そのホテルが清潔でなかったりしたら、そんなホテルには二度と泊まりたくないと思うもの。決してリピーターにはならないでしょう。おカネにとっても同じものだということかもしれません。

 特に男性の中には、二つ折りの財布をよくズボンの尻ポケットに入れる人をよく見受けます。もちろんスタイルは自由ですが、財布が変形したり汚れたりするうえに、座るときは財布を尻に敷いた状態になります。「おカネを大切にしている」とは言い難いでしょう。