しかしながら、出会い頭に驚きの行動(笑)。預金通帳と土地の権利書を見せられたら、どんな女性もドン引きします。

 さらに、お見合いしている時の会話で、役所の近くにおいしい中華料理屋さんがあるという話から、こんなことを言ったそうです。

「戸田さんは、中華料理の中では何が好きですか?」

「エビチリが好きです」

「エビチリ? あれはうまいけど高いですよね」

 その言葉を聞いて、「この男性と中華を食べにいったら、エビチリを頼むことはできない。フカヒレなんて絶対に食べられない」と、思ったそうです。

 さらに、この男性、お見合いを終えて、ホテルのティールームを出ると友紀奈さんのもとにツカツカと歩み寄ってきて、右手を差しのべ握手を求めるしぐさをしながら言いました。

「ホテルのコーヒーは、一杯1500円もして高いですね。でも、今日はお見合いなので、僕がごちそうします。またお会いしましょう」

 友紀奈さんはその握手には応じず、「今日はありがとうございました」と深々とお辞儀をして、その場を早足で立ち去りました。もちろん、そのお見合いには“お断り”を出し、二度と会うことはありませんでした。

390円のラーメンを大盛り無料券で

 恋愛はしてきたものの、これまで結婚するご縁には恵まれなかった好美さん(52歳・仮名)は、現在80代のお母様と2人暮らし。親はいつか先立つもの。残りの人生を考えたらパートナーがいたほうが豊かに楽しく暮らせるのではないかと、婚活を始めました。

 そして、56歳の男性、北島さん(仮名)とお見合い後に交際に入り、初めてのデートとなりました。待ち合わせは、駅ビル7階のティールームに13時。その日、午前中に絵手紙の習い事があった好美さんは、お昼を食べる時間もなくそこに向かいました。