《両陛下としてあれ程までにお守りになろうとされた眞子さまや秋篠宮両殿下の周辺で、静かな熟考のために保たれるべき環境に思いも寄らない様々な雑音が立てられていることを驚き、悲しんでおられ、陛下もまたそのことに深くお心を痛めておられます》

 5月25日、「眞子内親王殿下に関する最近の週刊誌報道について」というタイトルの文書が、宮内庁のホームページ上に掲載された。

眞子さまと婚約者・小室圭さんの結婚延期が発表されたあと、美智子さまのお考えを推測したいくつかの週刊誌記事に対する“抗議文”です。

 これまで両陛下はこの件に関しての“雑音”を消すため、いっさい発言をしておられないという趣旨の内容でした」(皇室担当記者)

 以前から、皇室関連の記事内容に事実と異なる記載があると、そのつど掲載されてきた訂正文書。しかし今回は、美智子さまのとある「お気持ち」が込められていたという。

眞子さまのご結婚延期から約4か月たった現在も、この件に関する週刊誌記事はあとを絶ちません。これらの記事を極力抑えるためにも、“お気持ち”を記した文書を発表されたのだと思います。

 美智子さまは、眞子さまを初孫として可愛がられていたので、延期騒動のほとぼりが冷めた再来年に、おふたりが結婚される“布石”を作られたのではないでしょうか」

眞子さまを守る美智子さまのお気持ち

“異例”の文書が発表されてから4日後、両陛下は皇太子さまと秋篠宮ご夫妻と皇居で打毬を観戦された(5月29日)
“異例”の文書が発表されてから4日後、両陛下は皇太子さまと秋篠宮ご夫妻と皇居で打毬を観戦された(5月29日)

 そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。

今から20年以上前、昭和天皇が愛されていた皇居内の自然林を、美智子さまがすべて刈るように指示をしたという誤報記事のせいで、『失声症』になられたときのことも今回の文書には盛り込まれていました。

  “トラウマ”とも思える過去の出来事までも記載されていることから、メディアから眞子さまを守る美智子さまの強いお気持ちがにじみ出ていると感じましたね」(渡邉さん)

 皇后さまからの“異例”ともいえる文書が公表されたものの、眞子さまのご結婚問題はいまだ進展がみられない。