安井實さん(80)がブロック塀の下敷きになった現場。見守り活動に向かう途中だった
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災害を教訓に

 ブロック塀による被害は大阪市内でも発生。無職の安井實さん(80)が民家のブロック塀の倒壊に巻き込まれて亡くなっている。室内で家具が倒れるケースも相次いだ。

 高槻市の男性(76)は、

「阪神・淡路大震災より大きな揺れで立っていられなかった」

 と話す。

 起床直後、つい数分前まで寝ていた布団に高さ約160センチのタンスが倒れてきた。

「あと一歩起き上がるのが遅かったらどうなっていたかわかりません」と、まさに間一髪助かったことを明かした。

 大阪府を中心に関西地方では一時ほぼすべての電車がストップし、道路は大渋滞。外出先で被災した人は多く、帰宅困難者が街にあふれた。

 徒歩で帰宅する人たちが心のよりどころにしたのはコンビニだ。新淀川大橋近くのコンビニ店長が様子を明かす。

地震発生当日深夜の高槻市内のコンビニ。店員は「大量に買い込んでいく人もいて、まるで買い占めのようだった」と話した

「阪神・淡路大震災を経験し東日本大震災を経ていつ災害が起きるかわからないと考えていた。日ごろから水は多めに仕入れていたため売り切れることはありませんでした」

 店によっては商品陳列棚がスカスカになったところも。

 大地震で露呈した都市の脆弱性と不備。失われた命は返ってこない。この災害を教訓にしなければいけない。