高校3年生のときに応募したジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選ばれたことをきっかけに、’15年に主演舞台で俳優デビュー。翌’16年、美輪明宏に演技を認められ、舞台『毛皮のマリー』に出演し、絶世の美少年・欣也を演じた勧修寺保都(21)。

 今年は、4月クールのドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)で存在感を残したかと思えば、初出演映画『名前』(上映中)が公開され、現在、NHK大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜、夜8時~ほか)で第14代将軍・徳川家茂を演じている。

家茂役が決まったとマネージャーさんから連絡をもらったとき、“本当ですか? ありがとうございます”くらいしか言えませんでした。うれしかったんですけど、すぐに実感が湧かなくて。ちょうど図書館にいたので、すぐに家茂について調べました」

 21歳と若くして病没してしまう家茂との共通点を聞くと、

ちょうど今の僕と同じ年齢で亡くなってしまうんですよね……。家茂とは、甘いものが好きなところが似ています(笑)。文武両道なところも、わりと。僕も中学は陸上部で、高校ではフットサル部に入っていて、勉強も英語や国語が好きでした。(西郷)吉之助役の鈴木亮平さん、一橋慶喜役の松田翔太さんと共演していることで、改めて、大きな作品に出演しているんだということを実感しています」

 すでに撮影を終えたという最期のシーンが「家茂になれたと実感した、いちばん大変で、いちばんうれしい瞬間でした」と語る。デビュー3年目で手にした大河ドラマへの出演。

「今度は、大河ドラマでもっと出演シーンの長い役を演じてみたいです。それと、朝ドラにもいつかは出演したい。演技は、やればやるほどできないことが増えていく感じです。悔しいと思うこともありますが、続けていたらいつの間にかできるようになっていることもある。だから、積み重ねしかないなと思います」

“ギャップ”が大事

「人見知りもあって、クールに見られがちです。よく、話すと印象が変わるねと言われます。最近、スケボーを始めたのは“ギャップ萌え”を狙って(笑)。アクティブな印象がないと言われるので、「実は、好きでよくやるんだ」って言ってみたくて始めました。誰しも、モテたい欲はありますよね(笑)。素敵だなと思う女性もギャップのある人がいい。明るくて元気で、いつも強気なんだけど、たまに涙を見せられたりするとグッときちゃいます」

結婚相手には、“花男”の花沢類を希望!?

「小学校1、2年生のころに見たドラマ『花より男子』の花沢類が大好きで。いま考えるとおかしいんですが、当時「花沢類と結婚する」って言っていたくらい、カッコよくて憧れていました。俳優でいちばん最初に好きになったのも小栗旬さんです」