“人は見た目が9割”とは、よく言われる言葉ですが、本当にそうなのでしょうか? 婚活ライターをしながら、仲人としてもお見合い現場に携わる筆者が、目の当たりにした男女の婚活事情を、様々なテーマ別に考えてゆく連載。今回は、『お見合いに、外見は関係あるのか?』です。

写真はイメージです

お見合いって、やっぱり顔が命ですか!?

 お見合いのお相手選びをする時に、男性はまず女性の“顔写真”を見る。次に“年齢”をチェック。女性の場合は、“顔写真”“年齢”そして、“年収”の順。

 それがクリアになると、住んでいる場所、職種、家族構成などを細かく加味していきますが、男女ともに、真っ先に見るのが“顔写真”です。

 なので、“お見合い写真は、120%、いや200%の出来で撮る!”というのは婚活において暗黙の了解事項です。お写真の修正も当たり前ですから、お見合い経験がある方たちは、“写真の通りの人が現れる”とは、誰も思っていません。

 先日、お見合いを終えたある男性会員が言っていました。

「いや、今日の女性は向こうから声をかけられるまで、全くわからなかったですよ。写真の原型をとどめていなかった(笑い)」

 また、あるお仲人さんは、こんなことを言っていました。

「お写真の男性は、髪の毛がフサフサだったの。でも、現れた男性は、頭皮が透けて見えるくらいの寂しい感じ。お相手の仲人さんにそのことをあとで言ったら、『お写真を撮った時には、髪の毛があったんですよ』って言い張るのよ。あんなに急激に寂しくなるわけないじゃない!!」

 さて、こんなふうに見た目のギャップがあったから、お見合い後に交際につながらないかと言うと、これがそうでもないのです。見た目のギャップを凌駕(りょうが)できる他の魅力をその方が持って入れば、交際になるんですね。

 確かにとっかかりは、見た目なんです。でも、真剣に婚活している人たちは、アイドルの追っかけをしているわけではない。生涯を共にする伴侶を探しているので、最終的には見た目よりも“お人柄”で、相手を選ぶのですよ。