92キロの巨漢なのに、お見合い通過率100%

 会員の佐野圭佑さん(25歳、仮名)が、初めて入会面談にやってきた時には、あまりの巨漢にびっくりしてしまいました。尋ねたところ、174センチ、92キロとのことでした。

 お腹の肉がベルトに乗っている。決してハンサムではない。“これは、苦戦するかもしれない”と思ったけれど、話をしてみるとトーク力があって、よく笑う。こちらもついつい笑顔になって、楽しい気持ちになっていました。

「圭佑さん、お見合いの時にはスーツのジャケットのボタンは外したらダメよ。そのお腹は女性に見せない方がいいわ」

「了解しましたっ! このハラ、なんとかジャケットで隠し通します!!」

 おどけながら作った笑顔には、とても愛嬌(あいきょう)がありました。

 仲人の経験則から、彼は実際にお見合いができるところまでいけば、女性から“交際希望”を出してもらえる、と面談後に確信したのです。

 そこで、お写真は写真スタジオで細く見えるように正面ではなく斜めから撮影しました。フェイスラインもじゃっかん細く修正。

 登録すると、21歳から32歳まで、10人の女性からお見合いのお申し込みがきたので、それら全てを受諾して10人とお見合いしました。

 すると、全ての女性から“交際希望”が来たのです。

 結婚相談所の場合、お見合い結果は全て仲人が仲介するのですが、“交際希望”が来た時のお相手仲人さんから添えられているコメントには、決まってこう書かれていました。

「とても楽しい時間を過ごさせていただいたようです。こちらは“交際希望”でございます」

 あまりにも通過率が良かったので、仲良くさせていただいているお仲人さんの会員さんとのお見合いの時に、一度、私が同席したことがあります。

 お見合いがスタートしてから、女性は彼の話に笑いっぱなしでした。

 まずは太っていることを自虐ネタにする。しかし、そこには悲壮感や卑下したところはなく、カラッとした明るい笑いに変える。女性の話は笑顔で聞いてまずは共感する。隙間にうまく質問を挟み込んでいく。その会話力は見事でした。

 イケメンには、確かに無条件で目がいきます。最初は見た目かもしれません。ですが、話をしていて、会話が続かなかったり、自分の事ばかり話したり、自慢話が多かったり、上から目線の“俺サマ会話”だったりしたら、どうでしょうか?

 出川哲朗さんやホンジャマカの石塚英彦のように、ゆるキャラのような見た目、そしてトークが抜群に面白かったら、いくらでも女性にモテるのですよ。