日ごろ見ている彼女のイメージから離れているような……。

「最初の“なんか、すごいな。客観的に見て怖いよ、この人たち”っていう感じが、気づいたら自分でも声出しているみたいな(笑)。今すぐに、あのノリにはなれないですね。サニーのメンバーがそろったら、またあのテンションになれるかもしれないけど。みんながいて、奈美がいる。女子校のみんなに助けられました。だからこそ、こんなに素敵な映像になっているんだなって。結構、アドリブも多かったです。リアルに自分たちから生まれたものを映像に使っていただいてます」

広瀬すず 撮影/廣瀬靖士
広瀬すず 撮影/廣瀬靖士
アンニュイな表情もあります

 奈美が仲間として受け入れられるきっかけとなる、ライバルグループとのケンカを止めるために身体を張るシーンは印象的だ。

「すごいですよね。台本を読んだ瞬間に、どうやろうかと思いました。監督から“おーっし、じゃ、自転車蹴っちゃおう”“次は、叫びながら蹴って”“キレた瞬間に白目むいて”って。白目は映画『ちはやふる』で練習しておいてよかったです(笑)。撮影が終わった後、大根監督から拍手をもらいました。

 完成した映像を見たとき、私はいいんですけど、(所属する)事務所から何か言われるんじゃないかって、それをいちばん心配して(笑)。今作にも出演されているリリー・フランキーさんから“お姉ちゃん(広瀬アリス)にはバカだなーって部分があるのに、すずってなんでいつもそんなにクールなんだろうと思っていたけど、初めて姉妹だと思った”って。

 先輩やマネージャーさんからも“すずって、いつテンション上がるの?”って言われることが本当に多いんです。そんな中で、リリーさんから“初めてバカだなって言えたよ。でも、すごくよかったよ”っていう長文のメールをいただいて、あそこまで頑張ってよかったんだと思いました。でも、あれが、全国に流れてしまうんですよね。せめて、予告では使わないでほしいと思っています(笑)」