ところが6月、候補地のひとつだった神戸市立王子動物園が窮地に立たされる。現在、貸与されている雌の『旦旦(たんたん)』をもって中国との契約が終了する可能性があることを、『神戸新聞』が報じたのだ。

ほかに貸与されていた雄や、赤ちゃんが育たずに死んでしまったことも原因ではないか、と。もとは'95年に起きた阪神・淡路大震災からの復興シンボルとして'00年に来日したパンダです。2年後の'20年で役割は果たされた、ということかもしれません」(同・全国紙記者)

 そうなると、候補地として残されたのは当初より招致が予定されていた、仙台市八木山動物公園となる。すでに決定事項となっているのだろうか。仙台市役所建設局総務課に現状を聞いてみると、

「(ジャイアントパンダ招致プロジェクトは)ずっと滞っていますが、“手は降ろしていない”という状況です。そのあたりのこと(政府の要請)は報道では知っていましたが、こちらでは正式にはうかがってはいません。

 『MarchingJ財団』とは現在もやり取りはしています。当初、尖閣諸島の問題などで滞った時期があったんですが、その間も楽器を寄贈してくださったりとか、ジャイアントパンダに限らず、いろいろな被災地支援について連携してやってくださいました。今後も継続していく? そうですね

 被災地復興支援の“シンボル”としてジャイアントパンダは、いや、ジャニーズの周辺はこれから忙しくなるのかもしれない。

※復興支援プロジェクト「MarchingJ」と一般財団法人「MarchingJ財団」との関係について加筆修正して更新しました。(2018年9月10日)